やめといた方がよい?独身やDINKsの中高年はセミリタイアを目指してOK!
- 気がついたら40代!最近仕事に対するモチベーションが落ちてきた。
- セミリタイアも考えてはいるけど今から準備を始めても大丈夫なのか?
こんな悩みを解決します。
40代であってもセミリタイアを目指し行動し始めるのに遅すぎるということはありません。むしろ40代から動き始めることにはそれなりのメリットもあります。
晩婚化が進む現代ですので、先々まで子どもの学費や養育費が見込まれる場合はなかなか厳しいところですが、独身の方やDINKs(ディンクス)のカップルであれば、40歳から行動しても充分に間に合います。
その一方でセミリタイアに必要な資産形成のための時間が少ないことも事実。
私もセミリタイアに向けての行動を開始したひとりです。
実際に行動し始めたことで分かった「気付き」をこの記事を通してシェアします。
この記事では40代からセミリタイアを目指すことのメリットと注意すべきポイントについて解説していきます。
この記事でわかること
- リタイアのために必要なこと
- 40代からセミリタイアを目指すことのメリット
- 40代からセミリタイアを目指す際の注意すべきポイント
- セミリタイアを意識したら今すぐ始めるべきこと
この記事を読むことで「40代からセミリタイアを目指せる?」と悩んでいるあなたが行動を始めるためのきっかけになるはずです。
ぜひ最後まで見ていってください。
40代から目指すリタイア生活。3つのパターンがある。
40代は会社やプライベート、日常生活の中で多くの悩みを抱えるタイミング。
そういった理由から自由な時間が欲しいと早期リタイアを考える40代は多いです。
早期リタイアは心身共に健全なうちから自由な時間を手に入れられる反面、リタイアの仕方によっては資金面での不安が付きまといます。
早期リタイアの方法は主に三つあります。
- アーリーリタイア
- セミリタイア
- FIRE
どういったリタイア像を目指すかによって選ぶべき方法が変わってきます。
1.アーリーリタイア(早期リタイア)
一般的な定年退職年齢60歳よりも早く会社を退職してリタイア生活に突入するやり方です。
40代〜50代がイメージする早期リタイアはこれを指すことが多いと思います。
仕事を辞めて時間を増やし、これまでやりたくても出来なかった自分の趣味に没頭しながら悠々自適な老後をおくることが目的です。
アーリーリタイアの特徴は仕事をせず、ここまで蓄えてきた貯蓄の取り崩しや資産からの収入で生活していくことです。
誰にも縛られない自由な生活をおくれる一方、準備が不十分な場合には資金面での不安が発生します。
2.セミリタイア
セミリタイアもアーリーリタイアに近いイメージを持たれることが多いですが、大きな違いは働きながらリタイアすることです。
貯金の取り崩しや資産からの収入をベースとしつつも、会社を退職後にスモールビジネスを立ち上げたり、会社員時代から始めていた副業を継続したり、最低限のアルバイトをしたりして資金を確保する方法です。
収入源が複数になるので資金面で安定するのと、リタイアのために用意すべき準備資金が少なくてすむのが大きなメリットです。
私が目指しているのがまさにこのセミリタイアです。
3.FIRE
欧米を中心に火を吹き、最近は日本の特に30代を中心にムーブメントが起きている新しい人生のスタイルです。
FIREはFinancial(経済的)・Independence(自立・独立)・Retire(リタイア)・Early(早期に)の頭文字をとった略語で「経済的自立を達成し、早期リタイアすることで自由を手に入れよう」という考え方です。
経済的自立(経済的自由ともいいます)である株式や不動産からの資産収入が生活費を上回る状態を達成し、働いても働かなくてもよい自由を手に入れることが特徴のスタイルです。
三者三様ではあるものの根っこの部分は基本的に同じです。
いかに安定した経済的基盤をはやく構築し、雇用される立場から脱却することで自由な生き方を手に入れる。これに集約されると思います。
セミリタイアするには?独身40代4000万円で大丈夫かどうかはキャッシュフロー次第。
具体的にセミリタイアを目指す場合、2つのことをよく考え事前に見通しを立てておく必要があります。
この見通しが甘いと、資金が枯渇してリタイア失敗と悲惨なことになりかねません。
- リタイア後のキャッシュ・フロー
- リタイアした後の人生をどうしたいのか?
1.リタイア後のキャッシュ・フロー
生活資金をどうするかの問題です。
重要なことはリタイア後にどういうキャッシュ・フローを想定するかです。
キャッシュ・フローは収入・支出からなるお金の流れのことで、リタイア後でも前でも継続的にプラスのキャッシュ・フローを毎月維持するのが理想です。
理想的な毎月のキャッシュ・フロー
収入>支出
会社員であれば収入は給与所得、支出は生活費の他に住宅ローンや自動車ローンなどの負債になりますね。
説明のために、適当なモデルケースを示してみました。
元本:4000万円(株式や債券で運用)
資産の年間運用利回り:4%
ブログやWebライター等のスモールビジネスで得た事業収益:5万円/月
1ヶ月の支出:20万円
運用利回り4%の全額を収入とした場合
4000万円×4%÷12ヶ月=13.3万円が1カ月の運用益
事業収益5万円を合わせて18.3万円が1カ月の収入になります。
この場合のキャッシュ・フローは
18.3万円(1カ月の収入)-20万円(1カ月の支出)=-1.7万円
1.7万円のマイナス収支です。
どうでしょう?
このモデルケースでは元本に手を付けない前提であれば、セミリタイアができないという結果になりました。
よく「セミリタイアにいくら必要?」と疑問を持たれる方もいるのですが、これはキャッシュフロー次第ということです。4000万円の貯金があってもショートしてしまう場合もあれば、3000万円でも充分な場合もあります。
セミリタイアにはこのようなキャッシュ・フローを事前に試算しておく必要があります。
2.リタイアした後の人生をどうしたいのか?
リタイア後はサラリーマン時代と違って時間の使い方が自由になります。何時に起きても何時に寝ても、何をしても自由です。
自由だからこそ時間をどう有効に使っていくかを、リタイアする前から考えておく必要があると思います。
何もすることがなくただ家で自堕落に時間を過ごすだけでは、せっかくリタイアしたのに逆に辛くなってしまいます。
やってみたいこと、没頭できる趣味などを事前に見つけておくことも早期リタイアには必要です。
バケットリストを作成するなどの方法も有効な手段かと思います。
40代からセミリタイアを目指すことのメリット
セミリタイアを実現するには安定したキャッシュ・フローを作ることが大事です。
そのためにはできるだけ早い段階から準備を始める方が圧倒的に有利ではあります。
しかし、20代30代の頃は仕事にやりがいを感じていたり、プライベートの充実に忙しかったりとセミリタイアの発想自体ないことが普通ですよね。
40代になって初めて意識するという方が多いんじゃないでしょうか。
じゃ諦めるしかないのか?
といったらそんなことはなくて40代からセミリタイアを目指すこともそれなりのメリットがあります。
40代セミリタイアのメリット
- 40代〜50代は給与収入のピーク
- ある程度まとまった預貯金がある
- 公的年金受給開始年齢までの期間がそれほど長くない
- 十分な経験とキャリアがあるのでビジネスの種が豊富
40代〜50代は給与収入のピーク
セミリタイアに必要な資産形成のためにはなるべく多くの資金を貯めて資産を買うことが必要です。
40代〜50代は会社からの給与収入がピークの時期でもあるので、蓄財能力の高いひとが多いと思います。
可能な限り浪費や消費といった支出を抑えて収支を最大化すれば相当なペースで資産を増やすことも十分可能だと思います。
ある程度まとまった預貯金がある
40代ともなると、ある程度貯蓄ができている人も多いんじゃないでしょうか。
まとまったお金であっても銀行の預金口座に預けてあるだけだと金利は年0.001%です。
何の冗談かと思いますが500万円預けていても年間で50円の利息しかつきません。
500万円を証券口座に預け入れて年利5〜7%で複利運用すれば10年後には814万円〜985万円に増やすことができます。
公的年金受給開始年齢までの期間がそれほど長くない
40代から準備を始め50代前半でのセミリタイアを目指すとすると、公的年金の受給開始年齢65歳まで残り10〜15年です。
極端な話し65歳以降は公的年金だけで生活するとしてしまえば、リタイア中の生活資金を10年〜15年分準備できればいいことになります。
実際は早期リタイアする分、厚生年金の支払額も減っているので年金だけで生活するのは厳しい部分がありますが10〜15年分でいいのかと考えると意外とハードルが低く感じませんか?
十分な経験と知識、キャリアがあるのでビジネスの種が豊富
20年以上サラリーマンとして働いていると自分自身が気付いていないだけで豊富な経験値と知識、キャリアがあります。
その経験や知識を活かして自分でスモールビジネスを起こすことはそれほど難しくないと私は思っています。
例えばエンジニアやプログラマとして長年仕事に従事していた方であれば、IT系の案件をランサーズなどのクラウドソーシングを利用して売り込むことができます。
Web系デザインに長けていればホームページ制作の仕事などもあります。
マーケティングの知識を持っているならそれを活かしてブログやアフィリエイトで収入を得ることもできると思います。
会社員として培ってきた技術や知識は明確な武器になるので、それを活かしリタイヤ後の収入を得ることで40代からのセミリタイアプランも見えやすくなってくると思います。
40代セミリタイアの注意点。独身とDINKsでそれぞれ落とし穴がある
40代から目指すセミリタイアにはもちろん注意点もあります。
- あり余る時間の使い方
- (DINKsの場合)夫婦の距離間
- 身体の健康維持
1.あり余る時間の使い方
自由な時間が増えるがゆえに、これまでとは違う新たな生き甲斐、打ち込めるものを見つけないと、せっかくの早期リタイアが悲惨なものになってしまいます。
特に独身の場合は、熱中できる趣味や目的があるかどうかが重要になります。
DINKs(ディンクス)の場合は、子どもはいませんがパートナーがいますので二人で楽しめるレクリエーションも多いですが、独身の場合はそうはいきません。会社を辞めてサラリーマンでなくなることで社会とのつながりが減ってしまうことも考慮が必要です。
基本的に独身のセミリタイアは一人でも大丈夫な人が目指すべきです。
2.(DINKsの場合)夫婦の距離間
DINKs(ディンクス)の場合は、リタイア後は夫婦の距離間にも気をつける必要があると思っています。
退職後の夫が一日中家でゴロゴロしているのに耐えられなくなり熟年離婚。みたいな話しは、昼間の情報番組ネタ的によく聞く話です。
実際問題、これまで日中仕事で不在だった夫の顔を一日中見ていることにストレスを感じる女性はいるとのことです。
せっかく自由を手に入れたのに、夫婦の関係が微妙では充実したリタイアライフなどおくれるはずがありません。
そうならないために日頃から夫婦で楽しめる共通の趣味や話題を作り、個々の自由でプライベートな時間を確保するなどのことは必要だと思います。
二人で稼げる分、DINKsは金銭面ではセミリタイアを実現しやすいのですが、このような落とし穴もあるので考慮しておきましょう。
3.身体の健康維持
年齢が年齢だけに体力的な衰えは隠しようもなく、身体の各部にガタが出てくるのもしようがないことです。
どんなに頑張って早期リタイアを成し遂げても身体が健康でなければ楽しめません。
日頃から身体に良いものを食し、適度に身体を動かす努力は怠りたくはないですね。
特に会社を辞めてしまって健康診断を受診しなくなる人が非常に多いそうです。自主的に毎年受診するようにしましょう。
40代からセミリタイアを目指すには早く行動を起こすことが重要
前述している通り40代から目指すリタイアはメリットがありつつも開始時期としては遅めです。
残り5〜10年の間でリタイア後の安定的キャッシュ・フローを構築するためには一刻も早く行動を開始することが重要になります。
- 浪費を抑えて支出を最適化する
- 投資の勉強を初めて優良な資産をつくる
- 副業を初めて収入源を増やす
40代になって今さら生活スタイルを変えるのはそれなりの勇気と決断が必要です。
ただ逆にいえば決断して行動を起こすだけです。「やろう!」を思い立ったらその勢いで始めてしまえば案外いけるもんですよ。
人間悩む時間を作るとできない言い訳ばかり考えるようになるので。
どんなに数年後のリタイアを夢見てアレコレ悩んだところで、行動を起こさない限り現状から1mmも変化はおきませんから。
最後に。セミリタイアしたいならすぐ行動しろ!
いかがでしたか?
40代からセミリタイアを目指すことのメリットと注意すべきポイントについて解説してきました。
- リタイアのために必要なこと
- 40代からセミリタイアを目指すことのメリット
- 40代からセミリタイアを目指す際の注意すべきポイント
- セミリタイアを意識したら今すぐ始めるべきこと
40代は20代や30代と違ってこれまで培ってきた豊富な知識や経験と、会社員人生の中でピークの給与収入時期という2つの大きな武器を持っています。
後は自分に踏ん切りをつけてさっさと行動し始めれば様々な事が前に進んでいきます。
私自身もセミリタイアに向けて行動し始めたからこそ、色々なモノの価値観が変化していき「人生まだ楽しめるかも!」と思うことができるようになりました。
私にできるんだからこの記事を読んでくれているあなたにだってきっとできると思いますよ。