「note」「Brain」「Tips」と「infotop(インフォトップ)」の比較。情報商材は詐欺なのか?
以下の記事で話題になっているサービス「note.com」を紹介しました。
noteは有料記事販売できるプラットフォームとして人気になっており、ブロガーやインフルエンサーが稼ぎ方などのノウハウを売っているのですが、本記事ではinfotopなどで販売される情報商材と何が違うのかという点について書いていこうと思います。
なお、他にも以下のような怪しい商材を扱うサイトが増えていますが本質は同じです。
「Brain(ブレイン)」知識共有プラットフォーム
「Tips(ティップス)」あなたの知識は誰かへのヒント
「ココナラ」スキルのフリマ
私は最低でも毎月2本以上は有料記事や情報商材を買っているのですが、主観になりますが詐欺度の目安としては以下のような感じ。
サービス名 | 運営企業の悪質度 | 出品者の詐欺度 | 利用者の民度 |
---|---|---|---|
note | 悪質 | 普通 | 民度低い |
ココナラ(情報商材) | 悪質 | 悪質 | 民度低い |
ヤフオク(情報商材) | 普通 | 最悪 | 民度低い |
Brain | 普通 | 悪質 | 普通 |
Tips | 普通 | 普通 | 普通 |
ココナラとnoteは有名ですが、運営企業が出品者の売上を不当に没収する事件が続出しています。出品者として稼ぎたい人は使わない方がいいです。
どこのサービスでも怪しい商品を出している出品者は一定数いるので、大事なのは真贋を見抜く目です。特にココナラとヤフオクの情報商材系は詐欺まがいの出品が多いので、基本的に買わない方がいいですね。Brainは当りハズレのブレ幅が大きいですが、大当たりもありました。
情報商材の正しい買い方・使い方のポイント。詐欺まがいが多いが有益な情報・ノウハウもある。
情報商材とは、簡単に言うと知識、知恵、ノウハウなどが書かれた文書を、WEB上で購入するものになります。
一部の悪質な業者が詐欺まがいの情報商材を売りつけたせいでイメージが悪いところがありますが、すべての情報商材が詐欺まがいなわけではありません。
情報を丁寧にまとめている商材もありますし、有益なノウハウ・知識をまとめている商材も多いです。内容に関しては、「モノによる」としか言いようがありません。
しかし、根本的に、情報商材の購入には向き不向きがあると思います。
向いてない人が情報商材を買うと、漏れなくノウハウホルダー(ノウハウはいっぱいあるけど実行できてない人達)になるでしょう。
【前置きの大前提!】:情報商材は買わない方がいい人たち。
勘違いしている人がたまにいるのですが、「情報商材は、ノウハウを自分で勉強するためのテキスト」です。
つまり、「整理されている情報で学習」をしたり、「記述されている内容から気づきを得る」ためのものです。
特に「稼げる系の情報商材」に多いんですけど、「誰でも稼げる」みたいなセールストークを間に受ける人がいるんです。常識的に考えて「誰でも簡単に稼げる」なんてありえないです。おサルでもわかること。
あと、情報商材の内容をそっくりそのまま真似しようとする人もいます(勉強する上で真似るならいいですけど)。で、「うまくいかないじゃん!」と嘆いたり文句を言い出したりするんです。常識的に考えて同じことをしてうまくいくわけがないです。後発者になるわけなんですから。
情報商材の知識・ノウハウを購入してもうまくいかないケースは多いですが、多くの場合は以下の例にように、自身の怠慢・行動力不足・思考停止により失敗していることが多いです。
ノウハウ・知識を実行すれば成功できる可能性はあるが、多大な努力と継続が必要 ⇒挫折
ノウハウ自体は正しいが、再現性に乏しく、限られた条件下でしか成功しない ⇒挫折
ノウハウの内容が古く、現在ではあまり有効でないケース(時代遅れ・ライバルの増加等) ⇒挫折
他力本願な人、思考が停止している人はあらゆる情報商材は買わない方がいいです。たぶんそういう人にとってみると、情報商材はストレスにしかならないと思いますよ。
特にこういう人たちって、怒りっぽい人が多いし・・・(;´Д`)。
自身で気が付いていないケースもあります。本当に必要かよく検討した方が良いと思います。例えば、私が思うに、こういう人たちはあんま向いてないと思います。
情報商材を買わない方がいい人。
努力したり継続することが出来ない。
自分の不遇を、上司や会社や政治など、他人のせいにしたことがある。
自分で事業立案をした経験が無い、または、する気がない。
会社の上司などから「言われたことしかできない」みたいな注意を受けたことがある。
物事に「臨機応変」に対応することが苦手で、環境に流される。
情報商材の正しい使い方。模倣は重要だが、将来的には自己流アレンジが必要。
ちなみに、私が思う、「情報商材の正しい使い方」は以下です。
情報商材の正しい活用方法。
体系的に物事を学ぶためのテキストとして使う(よく整理されている商材が良い)。
思考パターンや切り口を学ぶ、気づきを得るために読む。
成功者の哲学を学ぶ。
内容を真似する場合は、そのまま真似するのではなく、アレンジを加える(自分の強み・個性を出す)。
書いてある内容を、全く別の「他の領域」に生かせないか考える。
以前、こちらの記事で書きましたが、私も日経225先物自動売買のシステムを自作するにあたり、トレードルールをまとめた情報商材を買いました。
ルール算出の考え方や、サンプルを得る上で役に立ちましたけど、最終的に情報商材に書かれているトレードルールと同じルールはシステムでは一切使っていません。
人と同じことをやっても勝てませんからね。
《販売者目線》クリエイター販売プラットフォームとしての有料記事販売の特徴。インフォトップより手軽。
既に活躍しているブロガー・インフルエンサーが、有料記事販売にちょっと手を出したい場合に向いてる?
「有料記事でめっちゃ稼げる」みたいな夢ばかり先行していますが、バリバリ稼いでいるのはトップブロガー・トップインフルエンサーばかりだと思います。
「note」内では比較的アクセスがあるようですが、現状では外からたくさんのお客さんを呼び込む集客力があるサイトというわけではないです。既にそこそこのPVを集めてるブロガーさんや、ものすごいフォロワー数のSNSを持ってる人とかが、有料記事をちょっと売ってみようかなと、「note」に誘導するとかなら稼ぐことも可能と思います。
しかし、例えば、私みたいな3流ブログとかやってる人がいきなり稼ぐのはハードルが高そうですね。
あるいは、今は稼げなかったとしても、「将来的にnoteがもっと人気が出てきて多くの人が集まるプラットフォームになる!」と読むならば、今の内から育てておくというのも1つの手ではあります。
これからの時代はAIに仕事を奪われる時代になりますから、個人でクリエイターとして活動を始めておくことは何かの役に立つかも?
プアビジネスな香りがする。単金は低いので、インフォトップより稼げないのではないかと思う。
あと、正直、プアビジネスな香りがするんですよ。クラウドソーシングと同じような。
色々と有料記事を書いている人を巡回してみたりしたんですけどね。「はっきり言って安い!値段が安過ぎるんですよ」
情報商材を売っている「インフォトップ」とかの商材の価格帯をご存じでしょうか?
ものによりますが、例えばアフィリエイト系の教材などは、3000円~50000円などで売られているわけです。内容はアフィリエイトブログで書かれているような記事の内容を、数十ページのPDFファイルにキレイにまとめたようなものなどです。
ところが、「note」を見ると、同じような内容のものを、有料記事で300円とかマガジン500円とかで売っちゃってる。
なんていうか、クラウドソーシングと同じイメージなんですよ。
「誰でも自由に参加できるメリット」の一方で、「単金が低いというデメリット」があるんじゃないかな。
ほら、こんな感じ↓で、同じなんじゃないかと。
会社の仕事
↓
会社員しか仕事ができない(参入障壁)
↓
じゃあ、「クラウドソーシング」はどうよ?
↓
誰でも手軽にいつでも自由に参加できる!(だけど単金は低い)
インフォトップとか使って情報商材販売
↓
情報商材屋でないと、やりにくい(参入障壁)
↓
じゃあ、「note」はどうよ?
↓
誰でも手軽にいつでも自由に参加できる!(だけど単金は低い)
個人的には有名インフルエンサーが「note」にハマる理由がよくわからんです。影響力・知名度があるならば、普通の情報商材販売でも普通に稼げそうなんですけどね。
普通の情報商材販売と本質的にやっていることは同じなのに、なぜ、noteのような、わざわざ単金の低いところで勝負するのか・・・。
むしろ、「note」は影響力のない庶民向きなイメージ。
「noteで月商200万稼いだ」とか言ってるインフルエンサーがよくいますけど、本格的な「情報商材屋」に転身すれば、月収2000万とか稼げていたのでは?
それこそ、昔の「秒速で億稼ぐ人」みたいなw
かんたん操作で簡易ブログが運営できるので、有料記事販売したい初心者にはおすすめできる。
あと、前回記事で書いたとおり、めっちゃ簡単に記事などが作成できるんですよ。
WEBの知識などが無い人でも使いこなせると思うんです。例えば、WEBの知識が少ないお年寄りや主婦の方が初めてブログを始める場合、普通のブログサービスよりも「note」の方が向いているかもしれないです。
WordPressは知識がない人には正直つらいと思いますし、巷のブログサービスなんかも、ゴチャゴチャいろんな機能が付いてたりします。「note」は機能は少ないけど、逆にシンプルで迷わないので、簡単に使いこなせると思います。ブログ版の「らくらくホン」「安心だフォン」みたいな感じw
お小遣い稼ぎにばかり話題がいってますけど、こういうシンプルさも良いポイントだと思います。コンテンツ・作品の作成のみに注力できますから。
サラリーマンの人も、主婦の人も、定年後のお年寄りの方なども気軽に参加して、自分の作品を手軽に世の中に出せたりできるようになると、とっても素敵だと思います。
クラウドソーシングもそうですけど、「企業などを介さなくても、WEBを介すことで、個人が個性を主張できる」っていうのが一番の面白味ですよね。
プアビジネスなのは、この「誰でもいつでも自由に参加できる」という最大のメリットに対する、対価なわけですね。なんていうか、B to BでもB to Cでもなく、C(兼B) to C(兼B)みたいな感じ。こういうのって、これから増えていくと思うし、先進的で楽しいですよね。
《購入者目線》有料記事は安いけど内容・信頼性には疑問。詐欺まがいのものはある。信頼できる人から買おう。
有料記事を買うかどうかは、「情報の整理具合」が重要だと思う。
「note」で有料記事を購入する際の比較ポイントとして大事なものは、情報の「整理具合」じゃないかと思うんです。
有料記事の方が「赤裸々にしているポイントが多い」ということはあるかもしれませんが、「記事の本質的な内容」に有料と無料でそんなに差はないと思うんです。
例えば、仮定として「記事の本質的な内容」は同じだったとします。アフィリエイトについて勉強したいときに、以下のどれを買いますか?
①アフィリエイトブログの過去ログを読む(価格:0円、情報は全く整理されていない)
②noteでアフィリエイト系有料記事を買って読む(価格:500円、情報はやや整理されている)
③インフォトップでアフィリエイト系商材を買って読む(価格:10000円、PDFでキレイまとめられてる)
※あくまで仮定です。
これはどれが正しいというものではないです。人それぞれです。「『情報を整理する』という過程にどれだけお金を払えますか?」ということですね。
私も副業とかでクラウドソーシングで発注したり、人を雇ったりするのですが、物事を整理するって結構手間とコストがかかるんですよ(;´・ω・)。
「自分で整理したらいい」とか言う人もいますが、それって「コストを使って、自分の労働力(時間)を買っている」ということなので、本質的には人を雇っているのと同じなんです。その消費した時間分、機会損失が発生してますから。
しかも、「整理」という作業自体は何の価値も生み出しません。なので、できれば最初からキチンと整理しているものが欲しいです。(とはいえ、1万円は買う気がしないが・・w)
私だったら、「note」で記事を買うなら、無料で読める部分を見たうえで、どのくらい情報が整理されているかを推測して購入の判断をします。
情報が整理されてなくて、無料ブログと同じような記事の書き方をしているようなものは、あまり買う気がしません。
今後「note」に詐欺まがいの粗悪有料記事が溢れてくる可能性もある。
今まで書いたのは、前提として「マトモな情報商材」であるという前提です。ですが、「誰でも手軽に自由に記事を売れる!」ということは、それだけ粗悪な記事も増えやすいということです。
例えば、「インフォトップ」等の情報商材は比較的まともなものが多いです。インフォトップに情報商材を登録する際には、ちゃんと審査がありますので、詐欺商材は登録できません。一方で、誰でも簡単に出品できる「ヤフオク!」の情報商材カテゴリの商品には粗悪なものも多いです。
以前、1000円の安い「稼げる系情報商材」をヤフオクで落札したのですが、「txt形式のメモ帳1ページに、どうでもいい整理されてもいない情報が、サラっと書かれているだけでした」。
まあ、1000円なんでこんなもんかもしれませんが、ちょっと詐欺まがいだなぁと思ったわけです。典型的な安かろう悪かろうですね。安いからって、ヤフオクでは買わない方が良いと思います。
「note」も利用者が増えてきていて、質の悪い記事が増えてきています。ここだけは注意したいところですね。
以上になります。
次回は私が「note」を使わない理由を書きます。こんだけ説明しておいて、結局使わないというw