ギグワーク(GiG Work)とは?なぜ流行ってるの?アプリで簡単に自由に稼げるってホント?
働き方は徐々に変わってきています。廃業や休業により収入がなくなったり、減ったりした人は多いでしょう。そんな人たちの救世主となる新しい働き方がギグワークです。
本記事ではギグワークについてくわしく解説します。また、ギグワークの紹介を行っているアプリ・サービス10種類を厳選して紹介していきます。副業を考えている人や働き方を見直したい人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
ギグワークとは
正社員やアルバイト・パートのように雇用契約を結ばず、スポット(単発)で働くスタイルです。仕事時間は1時間単位から1日単位などさまざまです。不安定な働き方に見えるギグワークですが、会社や人間関係に縛られない自由さがあり、効率の良さを追求した理想の働き方を目指せます。
例えば、典型的なギグワークの1つに、デリバリースタッフがあります。飲食店やフードデリバリーサービスの企業と、1配送ずつ仕事を請け負うスタイルです。自宅にいる時間が増えたことで、フードデリバリーサービスのニーズは急速に拡大しました。それにより配達をするスタッフの需要度も上がったのです。
ちなみに、ギグワークの由来は、「ギグ(GiG)」という言葉です。
もともと音楽業界でよく使われるワードで、バンドやグループに属さず、その場にいたメンバーによる即興での演奏を意味しています。
ギグワーカーとフリーランスは何が違う?⇒ほぼ同じ。メリットとデメリットを理解する
結論をいうと、今のところギグワーカーとフリーランスの定義に明確な違いはありません。
組織に所属しない自由な働き方という意味では、ギグワーカーもフリーランスの一種と考えられます。
ですが、ほとんどのフリーランスは、業務委託契約を結んで案件を受託しています。時給や月給といった概念はありません。また、ITエンジニアならシステム開発、デザイナーならロゴやパッケージデザインなどの製作といった専門性の高いものが多いです。
委託された内容のすべての業務を任されるので、スキルが要求される専門性の高い仕事をするのがフリーランスです。
一方、ギグワークはスキマ時間を有効に活用できるような業務の一部を任せる仕事内容です。初心者でも超短期でも仕事に参加できるのがギグワークです。
例えば、フードデリバリーサービスなら飲食店が料理を作り、ギグワーカーは料理を受け取り配達業務のみを担当します。アルバイトやパートなどよりも気軽にできる仕事が多く、時給ベースでの業務もあるのが特徴です。
ギグワークのメリットとデメリットについて紹介します。
ギグワーカーのメリット
・スキマ時間を活用できる
・専門性の高いスキルを必要としない案件が多い
・稼ぎたい分だけ稼げる
時間を有効活用できるギグワークは副業に最適な働き方といえます。高いスキルを求められないので、案件さえあれば気軽に働けます。安定している一方で大幅な年収アップが難しい会社員でも、スキマ時間をギグワークで有効活用できれば、月に数万円の収入アップが可能です。
ギグワーカーのデメリット
・収入が安定しない
・フリーランスと比べると単価が安い
・保証や保険は自己責任になる
ギグワークのほとんどは単発の仕事なので、案件数や単価によっては収入が不安定になります。また、業務中に怪我をしたり病気になったりしても、自己責任となります。
会社員やアルバイト・パートなら労災などの対象になる場合でも、ギグワーカーは対象になりません。個人事業主であるギグワーカーは自分で保険などに加入しましょう。
①バイト形式のギグワーク4アプリ【確実に稼ぎたい人向け】
こちらの章からは具体的なギグワークアプリ・ギグワークサービスを紹介していきます。
まずは、バイト形式のギグワークアプリ。こちらはバイトと同じような感じで請け負えるのが特徴。ただし、バイトと違って超短期で面接とかも基本無いので非常に手軽に初心者でも始められます。
シェアフル
最も多くの人が使っていて評判が高いのがシェアフル。
シェアフル株式会社が運営するシェアフルは、「スキマ時間を価値に変える」というスローガンを掲げているバイトアプリ。1日単位でのギグワークを中心にマッチングサービスを提供しています。
シェアフルには、平均時給1,200円の優良案件が多く登録されているのが注目ポイントです。
倉庫内での軽作業やオフィスの清掃、食品販売などさまざまな業種があり、体力に自信のない人でもできるデータ入力などのオフィスワークも紹介してもらえます。体調や気分で自由に仕事を選べるので、「専門的なスキルがなく、こなせる仕事が見つけられないかも…」と不安に思う人でも自分にマッチした案件を見つけられるでしょう。
また、案件の中には長期雇用につながるものもあります。今後もそこで働き続けるかを判断できるよう「トライアル採用」を試せます。
スキルアップにつながる仕事をするのは当然ですが、シェアフルは自分にどんな仕事が向いているのかわからない人にもおすすめです。さまざまな仕事を経験しながら天職を探し続け、最終的に長期雇用も望めるサービスです。

GiGWORKS(ギグワークス)
GiGWORKSは、数あるギグワーカー向けの仲介サービスの中でも代表的な存在として知られています。主婦やフリーランス、副業で稼ぎたいと考えている人などが自由に働ける環境の提供を目指し、ギグワーカーを求めている企業とのマッチングサービスを展開しています。
さまざまな企業から毎月1,000件ほどの案件がGiGWORKSに集められ、希望する条件に合ったものを選べるのが特徴です。コールセンターのオペレーターや事務処理スタッフ、Webサービスのモニターなど、バリエーションは豊富です。案件の中には在宅でできる仕事もあります。これまでの経験や知識、スキルを活かせる専門的な仕事もあるので、スキルアップも可能です。
ギグワーカーとして働いて収入アップを目指せるだけでなく、専業のフリーランスとして活躍できる機会を得られる可能性もあります。
Timee(タイミー)
Timeeは、「スキマバイト」のCMでおなじみのスマホアプリ。全国19,000ヶ所以上の店舗に導入されていて、ギグワーカーの登録数は135万人以上です。
あらゆる人の事情に合わせた働き方ができるのが特徴です。応募条件を確認し対応できる仕事があればスマホで簡単に申し込めます。面接や書類選考もなくすぐに働けます。残業が減り副業を探す会社員や、週にまとまった時間を作りにくい主婦でも、1時間単位で臨機応変に働ける仕事を探せます。業務が終われば即報酬を得られるので、すぐにお金がほしい人にもおすすめです。
単発のギグワーカーでも働きやすいお店かどうかは事前に知りたい情報の1つ。
Timeeにはレビュー機能があり、業務終了後に感想や評価の投稿が可能です。お店で働いたことのあるギグワーカーのレビュー確認すれば、仕事のイメージを把握でき、安心感を得られます。
エリクラ
株式会社リクルートが提供しているエリクラは、ギグワークのマッチングアプリ。子育てで時間が作りにくい主婦や、年金暮らしの高齢者などでも収入アップ可能なツールです。
時間や場所を気にしない働き方を実現できるのがギグワークの魅力ですが、案件単位か1時間単位などのスポット発注が主流です。
ですが、エリクラでは10分、20分単位での仕事が多いので、ほんの少しのスキマ時間さえも有効に使えます。家事の合間や帰宅途中、外出先でヒマな時間ができたときにも気軽に働けます。趣味や気分転換もかねて、外で少しだけ働きたいにおすすめです。
エリクラの案件には、マンション・アパートの清掃やレンタカーの洗車などがあるので、1人で黙々と作業するのが好きな人に向いています。ですが、1件あたりでもらえる報酬は数百円程度と少なめです。月に十万円という収入は難しいですが、毎日コツコツと続けていれば月に数万円程度は可能です。

②クラウドソーシング形式のギグワーク3サービス【在宅・オンライン完結で稼ぐ人向け】
次にクラウドソーシング形式のギグワークサービスです。こちらは基本的に在宅・オンラインでの作業になりますのでパソコンが必要です。
簡単アンケート回答で少額を稼げるものから、専門的なシステム開発の仕事まで、依頼内容は多種多様。個人的には記事作成・ライティングが比較的稼ぎやすいと思います。

CrowdWorks(クラウドワークス)
CrowdWorksは、求人者と求職者のマッチングや受発注の全てがインターネット上で完結できる、クラウドソーシングと呼ばれるプラットフォーム。登録者数が300万人を突破したクラウドソーシングのパイオニアともいえるサイトです。
パソコン1台とインターネット環境がそろっていれば、いつでもどこでも受注から納品まで行えます。スキマ時間を有効活用できるので、サラリーマンの副業や主婦の在宅ワークにも人気の高いサービスです。
CrowdWorksの最大の魅力は、ライティングや翻訳・データ入力・イラスト作成など、200近いジャンルを幅広くカバーしている求人数の多さです。
仕事を発注する側も「まずはCrowdWorksから」と考えるところが多いほど有名です。規模が大きいだけに初心者でも受けやすいアンケートや口コミ投稿などの簡単な仕事も多くあり、慣れてきたら専門的な仕事にもチャレンジできるのがCrowdWorksの強みです。
プロフィールの入力やカテゴリ検索の機能などサイトの作りも丁寧なので、クラウドソーシングを使ったギグワークに初めて挑戦したい人に向いています。

Lancers(ランサーズ)
ランサーズ株式会社が運営するLancersは、インターネット上で仕事のマッチングや受発注を行っているクラウドソーシングサービス。依頼金額の総計は2,000億円以上と、他のサービスを圧倒し続けている大手のサイトです。
他を寄せつけないほどの案件数の多さだけではなく、充実したサポート体制が整えられているのも注目ポイントです。
「無料で診断」機能では簡単なアンケートに答えていくだけで自分に合った働き方が提案してもらえます。また、「クラウドソーシング相談室」では仕事や利用時の悩み相談をできるので安心です。
同じクラウドソーシングサービスのCrowdWorksが使いやすさに定評があるのに対し、Lancersはサポートの手厚さに特化したサイトといえます。ですが、受注する側からすれば、大きな違いはありません。実際に利用してみて、サイトの使い勝手や好みで選ぶのもありです。
Craudia(クラウディア)
Craudiaは、ITサービスを複数提供しているエムフロ社が運営しているクラウドソーシングサービスです。同じようなサービスの中では後発になりますが、運営会社の信頼度とセキュリティ面の安全性が高く評価されていて、着実に会員数を伸ばし続けています。
Craudiaの強みは、手数料がとにかく安いことです。発注者側は手数料ゼロ、受注者側の手数料は最低3%と、良心的な価格設定です。すでに他のサービスを利用している人も2つ目に登録するならCraudiaと掛け持ちする人が増えているほど注目されています。
Craudiaを利用した人からの声や評判についての情報はまだ少ないので、不安を感じる人もいるでしょう。そんな人は、まず大手サイトを利用してから、Craudiaを併用する形で始めてみましょう。

③レッスン形式のギグワーク3サービス【人に教えて高額報酬を得たい人向け】
今、すごく伸びていて高額報酬が得やすいのがレッスン形式のギグワーカーです。
自分の得意な事やスキルを他人に教えることで報酬を得ます。「先生」「家庭教師」ですね。今はオンラインでSkypeやZOOMを使ってコーチングするものが増えているので、こちらもパソコンとネット環境はあったほうがいいのですが、スマホだけでも使えるものもあります。
アスクビー
ラーニンギフト株式会社が運営するアスクビーは、個人のスキルを「レッスン形式」で売買することで共有を可能にしたスキルシェアサイト。専門性の高い知識や需要のあるスキルを持っている人、何かを教えるのが得意な人は要チェックのおすすめサイトです。
レッスンの売買に関するすべてをアスクビーのサイト上で完結できるのが特徴です。
レッスン形式は、テキスト・ビデオチャット・音声通話から選べます。オンラインレッスンといえば、SkypeやZOOMなど他のアプリの利用が必要と考える人もいるでしょう。ですが、アスクビーでは他のアプリを利用する必要はありません。実際に対面せずに取引を行える仕組みです。
レッスン内容やライフスタイルに合わせた形式で、安心・簡単に知識やスキルを共有できるのがアスクビーの強みです。
TechMe(テックミー)
株式会社テックミーブレインズが提供しているTechMeは、プログラミングを教えたい人と教わりたい人をつなげることに特化したマッチングサービス。
システムエンジニアやプログラマーなどプログラミングに関する知識がある人に限定されますが、30分単位の価格を自分で決めて働けます。
教える側として働くときは、まずTechMeのサイトからメンター(=指導者・助言者)として無料登録を行い、自分の経験や専門分野などのプロフィールとスキルを記載しましょう。その内容を見た相談者からオファーを受け、ZOOMのビデオチャットを使ってアドバイスや問題解決をするのが仕事内容です。
メンターにもよりますが、専門性の高い仕事なので他のギグワークよりも高水準の価格設定が可能で、大体30分1,000〜5,000円です。プログラミングといってもさまざまな言語や技術が存在するので、自分の専門や得意分野を上手く活用すれば他のメンターとの差別化も可能です。また、人に教えることで自分の経験や知識、コミュニケーション能力の向上も望めます。
プログラミングに関するスキルや、空いた時間を有効に使いたい人はTechMeのメンター登録を検討してみましょう。
おとまなコム
おとまなコムは、大人のための習い事に関するマッチングサイトです。自分の特技や知識を活かしてセミナーや稽古の教室を開きたい人におすすめです。インターネット上に無料で紹介ページを作成する機能が用意されています。
自分の紹介ページは、地域やカテゴリごとに分類して登録できます。習い事を始めたい人に効果的に宣伝できるのが特徴です。
YouTube上にある紹介動画を埋め込むこともでき、SNSを使ってのシェアも簡単に行えます。また、紹介ベージには利用者からのレビューや評価が投稿できる機能があるのもポイントです。実績を積んで口コミが増えてくると、さらなる集客が見込めます。
おとまなコムでは、開催形式や日時設定に制約がかけられていません。対面やWebセミナーなどから好きな形式を選び、自分の都合のいいときに開催が可能です。定期開催や空いている日に予約制で行うなど自由に設定できます。
【稼げません】危険!やってはいけない!地雷ギグワークアプリ⇒ウーバーイーツ、ココナラ、モニター
最後に・・・。
稼げなかったり運営が詐欺まがいのアプリやサービスを注意喚起のため書いておきます。
フードデリバリーは「ウーバーイーツ」は避ける
ウーバーイーツ配達員で稼ぐことを考えている人もいるかもですが、やめておいた方がいいです。
ネットには古い情報が多いので注意!2023年以降ウーバーイーツは全く稼げないサービスになっています。運営企業が非常に悪質で、高額な予定報酬を提示するけど、実際の報酬はめちゃくちゃ安いという詐欺まがいの事案が続出中。
最近、ウーバー300円ばかりだし報酬値下げしてけしからん!みたいに言われてるけど、平日の昼ピークマックですら席半分くらい空いてるし、物価上がり過ぎてそもそもの注文数が減りまくってるから、どんなにフードデリバリー各社がんばっても無理なんじゃね?
— ぽかさん (@poka_poka) February 17, 2023
2月からさらに配達員への配達報酬が下がりました。7km、10km走っても300円。ここから経費を引くと200円で配達しなければなりません。
私たちの弱い立場を悪利用したUberEATS、劣悪な環境で働く私たちは全ての安全を担保できなくなりなした。
あなたが注文した料理は安全に届いていますか。 #UberEATS pic.twitter.com/Dd6z6kGyEM— 日花里UberEATS配達員 (@uberhikaruman) February 9, 2023
10時間、オンラインにしてて配達件数1件とか、注文が入らなくなったとか何かのバグですか?
時給30円の闇バイトになってます
改善お願いします pic.twitter.com/cDF6Okg5sX— まち好き (@machizuki1415) February 10, 2023
どうしてもフードデリバリーの配達員で稼ぎたい場合は「ウーバーイーツ」は避け、「出前館」「ウォルト」「menu」等にした方が良いです。


スキルシェアで稼げるかは実力次第。「ココナラ」は避ける
同様に「ココナラ」も避けた方がいいです。ココナラは運営企業が悪質で稼いでも売上金を没収されてしまうからです。

スキルシェアサービス(自分で商品を作って出品して稼ぐスタイル)自体は、使い方によっては稼げます。ニーズに答える商品が出品できるかどうかがカギで「稼げるかどうかは実力次第」といった感じです。
せっかく稼いでも売上金を無いものにされてしまっては堪らないので、スキルシェアサービスを使うならばココナラ以外を選ぶことをオススメします。

アンケートやモニターは稼げないので、あくまで節約の一環として
アンケート系サイトは年々稼げなくなっているので、通常のギグワークアプリでスキマ時間をお金に替えつつ、さらに残ったスキマ時間でやるくらいでOKです。基本、絶望的に稼げない。


モニターは相当稼げますが、基本的に支払った金額に対しての報酬キックバックです。手持ちのお金が増えるわけではないので、あくまで日常の節約の一環として「仕事」とは別に取り組むべきです。

まとめ
副業を認めている会社が増え働き方は多様化し、アルバイトやパート以外での働き方が注目されています。
ギグワーカーは収入が不安定になりやすいですが、時間や会社などに縛られない自由さが魅力的です。専門的な知識や高度なスキルがなくても、スキマ時間に気軽に働けます。
副業を考えている人は無理のない範囲で、自分に合ったギグワークを探しましょう。
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