VYMは経費率0.06%で約450銘柄に分散、安定した配当を目指す米国高配当ETFの代表格

VYMはバンガードが運用する米国高配当株ETFで、安定したキャッシュフローを目指す人に人気の銘柄です。
FTSE High Dividend Yield Indexに連動し、米国大型株のうち財務が健全で市場平均を上回る配当利回りを持つ銘柄に、約450銘柄以上で分散投資します。2026年現在、運用資産は約10兆円(約750億ドル)規模に達し、経費率0.06%と高配当ETFのなかでも低コストなのが魅力です。
私自身、ポートフォリオの10%程度に組み入れて安定した配当収入を得ています。
この記事では米国高配当ETF【VYM】の特徴・基本仕様・他ETFとの違いを、2026年時点の最新データを交えながら詳しく解説していきます。
この記事でわかること
- 【VYM】の特徴(構成銘柄・セクター配分・配当実績・利回り・パフォーマンス)
- 他の高配当ETF【HDV】【SPYD】との違いと選び方
- S&P500ETFとの違い
- 2026年時点の最新データ・リスクと活用法
高配当ETFはリタイア後のキャッシュフロー設計や、配当再投資による複利を狙うポートフォリオに組み込みたい方が多いです。
積立投資やNISAを考えている方も、ぜひ最後まで読んでいってください。
VYMの概要と特徴(2026年最新)

VYMは米国の運用会社バンガードが運用し、NYSE Arcaに上場するETFです。
正式名称はVanguard High Dividend Yield ETF(バンガード米国高配当株式ETF)で、FTSE High Dividend Yield Index(FTSEカスタム高配当利回り指数)に連動します。米国大型株のうち、財務が健全で市場平均を上回る配当利回りを持つ銘柄に投資するETFです。
VYMの主な特徴は次のとおりです。
- 株価の値動きが底堅く安定している
- 採用銘柄数が多いので分散が効いている
- 高配当ETFの中では設定日が古く、実績十分(リーマンショック、コロナショックを経験済)
- 経費率が低い
- 配当利回りは高配当ETFのなかではやや控えめだが、安定的に増配してきた実績がある
- 金融・テクノロジー・生活必需品などセクター分散が厚い
VYMの構成銘柄は米国大型株のうち、財務が健全なバリュー・ディフェンシブ寄りの銘柄が中心です。そのため株価の値動きが比較的底堅く、下落局面でも耐性が期待される一方、成長株が少ない分、強い上昇局面ではS&P500に劣る年もあります。
構成銘柄数は約450~580銘柄と多く、セクター・銘柄ともに分散効果が期待できます。
VYMの基本仕様(2026年2月時点)
運用会社:バンガード
上場日:2006年11月10日
運用資産:約10兆円(約750億USD・2025~2026年時点)
パフォーマンス:指数・市況により変動。過去の実績は将来を保証しません。
直近配当利回り:約2.5~2.9%前後(2025~2026年時点)
配当支払い:年4回(3月・6月・9月・12月)
経費率:0.06%
構成銘柄数:約450~580銘柄
採用方式:時価総額加重型(指数連動)
連動指数:FTSE High Dividend Yield Index
VYMの構成上位銘柄(2025~2026年時点)
| 銘柄 | 構成比率(%) |
|---|---|
| Broadcom Inc.(ブロードコム) | 約6.0 |
| JPMorgan Chase | 約3.8 |
| Home Depot | 2.78 |
| Procter & Gamble(P&G) | 2.75 |
| Bank of America | 2.37 |
| Exxon Mobil | 2.30 |
| Pfizer | 2.10 |
| Chevron | 1.81 |
| AbbVie | 1.73 |
| PepsiCo | 1.71 |
金融・エネルギー・生活必需品・ヘルスケア・テクノロジーなど、高配当の大型株がバランスよく並んでいます。
1位のブロードコムは半導体・インフラソフトウェアの大手で、ここ数年でウェイトが上昇しています。J&J(59年連続増配)やP&G(65年連続増配)など、長期で安定した配当を続ける銘柄も組み込まれており、高配当・バリュー重視の構成が特徴です。※構成比率は時期により変動します。2025~2026年時点ではエクソン、ウォルマート、ホームデポ、メルクなども上位に含まれることがあります。
VYMのセクター比率

2025~2026年時点では、金融が約23%、テクノロジーが約14%、生活必需品が約13%、ヘルスケアが約11%、 industrials・エネルギー・公益などが続きます。景気敏感な金融の比率が高めですが、生活必需品とヘルスケアも合わせて2割以上を占め、景気後退局面でもある程度の耐性が期待できる構成です。
VYMの分配実績

直近の配当利回り(目安):約2.5~2.9%前後(2025~2026年時点)。過去の実績は将来を保証しません。
リーマンショック時には減配が続きましたが、それ以降はおおむね安定的に増配を続けてきました。高配当ETFのなかでは利回りはやや控えめですが、銘柄数が多く分散が厚い点が特徴です。
配当額・利回りは市況や指数の変更により変動します。2025~2026年時点の配当利回りは約2.5~2.9%前後です。
VYMのトータルリターン推移

過去のパフォーマンスは年度により変動します。過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。
高配当ETF【HDV】【SPYD】との比較
高配当ETFとしてよく比較されるものにHDV、SPYDがあります。
VYMと比較して次の点が特徴です。
- エネルギーセクター比率が高い
- 分配金利回りがVYMより高め
- 構成銘柄数が75とVYMより少ない
- S&P500から高配当80銘柄を利回りで選別し構成
- 分配金利回りが一番高い
- 不動産を含んでいる
SPYDの設定日2015年を基準に、配当金再投資なしと、再投資ありのトータルリターンで比較したのが次のグラフです。
総じてVYMの成績が他二つをアウトパフォームしています。
SPYDは上昇局面で他二つをアウトパフォームする値動きですが、下落局面での下がり方が大きいですね。実際2020年のコロナショックでは45%近くも下落しています。ポートフォリオのコアに持ってくるのはちょっとドキドキしますね。


S&P500との比較
VYMと同じバンガードが運用する、S&P500に連動するVOOとの値動きを比較したイメージです。
こちらも配当金再投資なしと、再投資ありのトータルリターン比較です。
2017年くらいまではほとんど同じ値動きでしたが、それ以降は一貫してVOOがアウトパフォームしています。
2017年以降、GAFAやマグニフィセント・セブン(Microsoft、Apple、NVIDIAなど)に代表される成長株が市場をけん引してきたことが主な要因です。
VYMはバリュー・高配当銘柄を中心に構成されるため、成長株の強い上昇局面ではS&P500に劣る年もあります。一方で、下落局面では相対的に底堅い値動きが期待される側面もあります。
VYMのリスクと注意点
VYMは高配当ETFとして人気がありますが、次の点には注意が必要です。
- 為替リスク:米ドル建てのため、円高時に円換算の資産・配当は目減りする
- 株価変動リスク:高配当株でも市況次第で下落する
- 成長株の上昇に乗りにくい:バリュー・高配当中心のため、成長株が強い局面ではS&P500に劣る年がある
長期で持つ前提であれば、配当の再投資や積立との相性も良いですが、投資目的に合っているか確認してから組み入れるとよいでしょう。
米国上場ETFはどこで買えばいいのか?最初の選択が未来を左右する

「米国ETFに投資したい。でも、どの証券会社を選べばいいのか分からない。」
その迷いは、とても自然なものです。ですが実は――証券会社選びこそが、資産形成のスタートラインです。
手数料の違い、取扱銘柄の数、ポイント還元、アプリの使いやすさ。一つひとつは小さな差に見えても、10年・20年と積み重なれば大きなリターンの差になります。
だからこそ、最初の選択を軽く考えてはいけません。
米国上場ETFは主要ネット証券で購入可能
米国上場ETFは、楽天証券やSBI証券などの主要ネット証券で購入できます。
どちらも多くの個人投資家に利用されており、米国ETF投資を始めるうえで有力な選択肢です。
- 低コストの人気ETFを多数取り扱い
- スマホ・PCから簡単に注文可能
- 一部ETFは取引手数料が無料または低水準
- 楽天ポイントやTポイントを使った投資が可能
- 積立サービスにも対応
米国市場の代表的な指数に連動するETFや、高配当ETFなど、長期投資に適した銘柄が揃っています。
投資はコストとの戦いです。
経費率や手数料の差は、長期になればなるほど効いてきます。
スマホひとつで世界最大の市場へアクセス
口座を開設すれば、あとはアプリを使って数タップで注文できます。
通勤中でも、自宅でも、外出先でも。ニューヨーク市場に上場するETFへ直接投資できる時代です。
投資を続けるうえで大切なのは「手軽さ」。操作が簡単で分かりやすいことは、長期投資の継続力につながります。
ポイント投資や積立サービスも活用できる
楽天証券では楽天ポイント、SBI証券ではTポイントなどを使った投資が可能です。
日常生活で貯めたポイントを、そのまま資産運用に回せる仕組みは、投資初心者にとって大きな安心材料になります。
さらに、米国ETFの積立設定にも対応しているため、
- 毎月一定額をコツコツ積み立てたい
- タイミングを気にせず投資したい
- ドルコスト平均法を活用したい
という方にも適しています。
相場を完璧に読むことはできません。だからこそ、仕組みで淡々と続けることが重要です。
注意点:すべてのETFがどこでも買えるわけではない
ETFの種類によっては、取引できる証券会社が異なる場合があります。
「買おうと思っていた銘柄が取り扱い対象外だった」というケースもありますので、事前に確認することが大切です。
証券会社ごとの取扱銘柄一覧をチェックしてから口座開設を検討しましょう。
まだ証券口座を開設していない人へ
米国ETF投資を始めるには、まず証券口座が必要です。
このサイトでは、口座開設の案内を掲載している証券会社があります。
口座開設は必ずご自身の判断で行ってください。
証券会社によって、
- 口座開設時の条件
- キャンペーン内容
- ポイント還元率
- 手数料体系
などが異なります。重視するポイントによって最適な選択肢は変わります。
▼楽天証券の特徴はこちら

▼楽天証券とSBI証券の比較はこちら

すでに証券口座を持っている人へ
すでに証券口座を持っている場合でも、複数口座を活用することでより効率的に資産形成できる可能性があります。
- 取扱銘柄の違いを活用する
- ポイント還元を使い分ける
- キャンペーンを有効活用する
楽天証券とSBI証券は、米国ETFの取扱いが広く、活用価値の高い証券会社です。
ただし、複数口座の管理には手間も伴います。
▼複数口座活用の詳細はこちら

VYMをどうポートフォリオに組み込むべきか

VYMは底固い値動きをするETFですが、構成銘柄に成長株が組み込まれていないぶん爆発力に欠けます。
あくまで私の意見ですが、資産の最大化を目的とするならS&P500ETFのVOOや、IVVなどの方が向いていると思いますね。
その上で分配金によるキャッシュフロー目的で、高配当ETFをポートフォリオの一部に組み込むのがいいのかなと。
高配当ETFは市場の暴落時などでも、ある程度安定したキャッシュフローが得られるので、精神衛生上メリットがあるのは魅力です。
このアタリは個人の好みや投資目的で当然変わってくる内容ですね。ちなにみ私はインデックスファンドが50%、高配当のVYM、HDV、SPYDをそれぞれ10%ずつポートフォリオに組み込んでいます。
いかがでしたか?
米国高配当ETF【VYM】の特徴・基本仕様・他ETFとの違いと、2026年時点での活用法について解説してきました。
- 【VYM】の特徴(構成銘柄・セクター配分・配当実績・利回り・パフォーマンス)
- 他の高配当ETF【HDV】【SPYD】との違いと選び方
- S&P500ETFとの違い
- 2026年時点の最新データ・リスクと活用法
VYMは経費率0.06%と低コストで、約450銘柄以上に分散した米国高配当ETFの代表格です。底堅い値動きと安定した配当を両立させたい方に検討の価値があります。
ここ数年はS&P500に比べてアウトパフォームしにくい年もありましたが、高配当・バリュー重視の役割は変わっていません。自分の投資戦略やリスク許容度に合わせて、ポートフォリオの一部に組み込む選択肢として考えてみてください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。


