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楽天証券とSBI証券を使い分けるメリット|資産形成が格段に速くなる

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この記事は約14分で読めます。

楽天証券とSBI証券ってどうやって使い分ければいいの?
証券口座を分けることのメリットってあるの?

こんな疑問を解決します。

証券会社は各社特徴があって選ぶのがむずかしいですよね?

中でも二大ネット証券の楽天証券とSBI証券、どちらにすべきかで悩む人が多いと思います。

結論からいってしまえば、両方を使い分けるのがおすすめです。

楽天証券、SBI証券それぞれのメリットを活かすことで、効率的に資産形成ができるからなんです。

わが家は両方を使っています。

一社だけだと「これが惜しいなー」というところも、二社なら弱点を補完できるので資産形成のスピードが変わることを実感していますね。

この記事では楽天証券、SBI証券の二社を使いこなすために主に三つのポイントで解説をします。

[icon class=”icon-light-bulb”]この記事でわかること
  • 証券口座を分けることのメリット
  • 楽天証券・SBI証券のメリット
  • 証券口座の使い分け方実例

この記事を読めば楽天証券、SBI証券をどう使い分ければいいのかがわかります。

資産形成には証券口座の上手な使い方が必須です。
「知らないだけで損をしてしまう」なんてことにならないよう、ぜひ最後まで見ていってください。

楽天証券とSBI証券を使い分けるメリット

複数の証券会社口座を使い分けることのメリット

複数の証券会社で資産運用することにはメリットがあります。

複数の証券会社を使い分けるメリット
  1. 各社いいとこどりで効率よく資産形成ができる
  2. IPOの当選確率が上がる

メリット1:各社いいとこどりで効率よく資産形成ができる

証券各社にはそれぞれ売りにしている強み部分があります。

強み部分は上手に利用すれば効率よく資産形成を進められるので、利用者側はなるべく取り込みたいんですよね。

例えば本記事のメインテーマである楽天証券とSBI証券を例にすると

楽天証券

楽天経済圏の他サービスとの連携によるポイントのためやすさ

SBI証券

取扱銘柄数の数や取引手数料の安さ

がそれぞれの強み部分にあたるわけです。

利用者側としては楽天証券でポイントをためつつ、SBI証券では安い手数料で投資したい!と考えますよね。

使い分けのメリットは、各社の強み部分をいいとこどりして、効率よく資産形成をすることにあります。

ただし、数が増えすぎると管理が大変になってしまうので、最大でも二社がいいところだと思います。

ちなみに証券口座を複数持っていても、口座維持手数料などはかからなのでコスト面でのデメリットはありません。

メリット2:IPOの当選確率が上がる

IPOは上級者向けの投資方法です。

初心者の方はスルーしていただいて大丈夫です。

新規公開株(IPO)を購入するには、【購入する権利】を抽選で手に入れなければなりません。

抽選なので抽選券が多いほど当選確率が上がりますよね。

複数の証券口座を持つことは抽選券を複数持つことと同じです。

IPOは公開直後の初値が高くなる傾向があるので、公開価格で購入し初値で売ることで、高確率で利益をとれることから人気の商品なんです。

楽天証券を使うメリット

楽天証券のメリット

楽天証券のメリット、強み部分について解説します。

投資信託の積立に楽天カード決済を利用できる

楽天証券は投資信託の積立に、楽天カードのクレジット決済を利用できます。

ポイント還元率は100円で1ポイント(1%)、上限は1カ月5万円です。

クレジット決済が利用可能な口座と投資信託商品は次のとおりです。

クレジット決済が利用可能な口座
  • 特定
  • 一般
  • 積立NISA
  • 一般NISA
買い付け可能な投資信託商品
  • 投信積立取扱銘柄
  • 積立NISA取扱銘柄

積立NISAの上限である年40万円と、20万円分の積立投信を楽天カードから購入すれば、年間6000ポイントをゲットできますよ。

楽天カードはスタンダードの年会費無料!積立投信で自分年金を作る人にとっては最強の組み合わせです。

楽天ポイントを使って投資ができる

楽天ポイントを使って投資商品の購入(ポイント投資)ができます。

ポイント投資できる商品
  • 投資信託
  • 国内株式
  • バイナリーオプション

このうち投資信託の購入はSPU(楽天スーパーポイントアッププログラム)が適用され、楽天市場のポイント獲得が+1倍になります。

SPUの適用条件は

  • 投資信託のポイント投資
  • 購入額500円以上
  • 楽天ポイントコースに設定

の3つです。

ポイント投資詳細は楽天証券HPで詳しく説明されています。

ポイント投資できる額は会員ランクによって上限が変わりますが、ダイヤモンド会員以外で1カ月10万ポイントが上限なので不自由はなさそうですね。

本来なら利息の付かないポイントが、投資によって複利で増えていくのはかなりのメリットです。
有効活用して資産形成スピードをアップしたいところですね。

楽天ポイントがためやすい

楽天銀行とマネーブリッジで連携し、ハッピープログラムを有効化することで楽天ポイントがためやすくなります。

  • らくらく入金
  • 自動入金(スイープ)
  • 楽天証券での取引

でポイントを獲得できます。

またハッピープログラムを有効化し、かつ50万円以上の投資信託を保有していると、資産額に応じて毎月ポイントがもらえます。

楽天証券で投資信託を購入する場合は楽天銀行との連携サービスマネーブリッジと、ハッピープログラムの有効化を忘れずにおこなうようにしましょうね。

日経テレコン(楽天証券版)が無料で読める

日本経済新聞社が提供するビジネスデータベースサービス【日経テレコン】が無料で利用できます。

提供されるサービスは

  • 日本経済新聞(朝刊・夕刊)、日経産業新聞、日経MJなどの閲覧(3日分)
  • 過去一年分の新聞記事検索
  • 日経速報ニュースの閲覧

日経テレコンはまともに契約したら月額6000円〜かかるので、機能に制限があるとはいえ無料で利用できるのは大きなメリットです。

SBI証券を使うメリット

SBI証券のメリット

SBI証券のメリット、強み部分について解説します。

投資信託の積立に三井住友カードが使える

楽天証券と同じくクレジットカード決済で投資信託購入ができます。

利用可能なクレジットカードは三井住友カード(独自ポイントがたまるカード以外)

ポイント還元率は0.5%、上限は1カ月5万円

獲得できるポイントは三井住友カードのVポイントです。

Vポイントは楽天ポイントのように投資商品の購入はできませんが、ANAマイレージへの交換や、さまざまな商品購入に利用できる汎用性の高いポイントですよ。

クレジット決済が利用可能な口座と投資信託商品は次のとおりです。

クレジット決済が利用可能な口座
  • 特定
  • 一般
  • 積立NISA
  • 一般NISA
買い付け可能な投資信託商品
  • 投信積立取扱銘柄すべて

SBI証券おすすめの三井住友カード(NL)は年会費無料!利用コストがかかることはありません。

IPO銘柄に強い

SBI証券はIPOの取扱件数が多い特徴があります。

過去の取扱件数実績もダントツで、2020年には85件の取扱実績がありました。

2020年の新規上場数が102なので、80%以上を取り扱ったことになります。

投資初心者でIPO投資をすることはないと思うので、「そんなメリットもあるんだ」程度で思っておけばいいと思います。

9カ国の外国株に投資ができる

外国株の取扱国、取扱数ともネット証券の中で最多クラスです。

  • 米国株  約3500銘柄
  • 中国株  約1400銘柄
  • 韓国株  約60銘柄
  • ロシア株 約30銘柄
  • ベトナム株 約320銘柄
  • インドネシア株 約70銘柄
  • シンガポール株 約40銘柄
  • タイ株  約70銘柄
  • マレーシア株 約40銘柄

米国株以外にどれだけ投資する人がいるかはわかりませんが、選択肢が多いことはいいことですからね。

米国株購入時の為替手数料が安い

SBI証券の最大のメリットと僕が考えているのが、米国株購入時の為替手数料を安くおさえられることです。

通常米国株を購入する際には日本円をドルに交換(ドル転)する必要があります。

この時の為替手数料が4銭/ドルと格安です。

ただし普通にSBI証券でドル転すると25銭/ドルかかってしまいます。

住信SBIネット銀行でドル転した時のみ4銭/ドルで交換できるので、住信SBIネット銀行でドル転して、SBI証券に入金することで格安にできるわけです。

その際の入金手数料は無料です。

iDeCo対象銘柄が優れている

SBI証券iDeCoは「セレクトプラン」を選択すると対象銘柄にeMAXIS Slimシリーズが選べます。

米国のS&P500に連動したインデックスファンド等に低コストで運用できる人気商品です。

楽天証券にも超優良ファンドの楽天VTIを選択できますが、コスト面でeMAXIS Slimの方が勝っていますね。

楽天証券とSBI証券の比較

楽天証券とSBI証券の比較

楽天証券とSBI証券の取引スペックを比較していきます。

国内株式

楽天証券、SBI証券とも国内株式の取引手数料には2種類の料金体系があります。

一日の取引合計額で手数料が決まる

楽天証券:いににち定額コース
SBI証券:アクティブプラン

一回の取引金額で手数料が決まる

楽天証券:超割コース
SBI証券:スタンダードプラン

一日の約定代金合計楽天証券
(いちにち定額コース)
SBI証券
(アクティブプラン)
100万円まで0円0円
200万円まで2200円1278円
300万円まで3300円1718円
以降100万円ごと1100追加440円追加
約定代金楽天証券
(超割コース)
SBI証券
(スタンダードプラン)
5万円まで55円55円
10万円まで99円99円
20万円まで115円115円
50万円まで275円275円
100万円まで535円535円
150万円まで640円640円
3000万円まで1013円1013円
3000万円以上1070円1070円

デイトレーダーでもない限り一日の約定代金が100万円を超える人はそうそういないと思うので、実質両社とも手数料は0円と考えていいでしょう。

楽天証券の超割コース、SBI証券のスタンダードプランは、手数料の一部がポイントとして還元されます。

  • 楽天証券:1.0%(楽天ポイント)
  • SBI証券:1.1.%(SBIポイント)

外国株式・海外ETF

外国株式・海外ETFでは各社で差がでてきます。

株式を購入できる国

前述したとおり、SBI証券は世界9カ国の株式に投資できるのが特徴です。

取扱国株式楽天証券SBI証券
米国株約2960銘柄約3500銘柄
中国株約920銘柄約1400銘柄
韓国株約60銘柄
ロシア株約30銘柄
ベトナム株約320銘柄
インドネシア株約72銘柄約70銘柄
シンガポール株約49銘柄約40銘柄
タイ株約74銘柄約70銘柄
マレーシア株約43銘柄約40銘柄
海外ETF約365銘柄約340銘柄

為替手数料

各国通貨へ交換時の為替手数料の比較です。

海外通貨(/日本円)楽天証券SBI証券
米ドル25銭25銭
ユーロ50銭80銭
英ポンド70銭
豪ドル70銭100銭
NZドル70銭100銭
カナダドル80銭80銭
南アランド30銭30銭
香港ドル香港株15銭
上海株20銭
15銭
韓国ウォン20銭(100ウォンあたり)
ロシアルーブル8銭8銭
ベトナムドン200銭(10000ドンあたり)
インドネシアルピア3銭3銭(100ルピアあたり)
シンガポールドル83銭83銭
タイバーツ8銭8銭
マレーシアリンギット43銭43銭

両社ほぼ横並び状態ですが、SBI証券は同グループの住信SBIネット銀行で交換してから証券口座に入金する方法がもっとも為替手数料を安くすることができます。

その際の為替手数料は次のようになります。

通貨(/日本円)楽天証券住信SBIネット銀行
米ドル25銭4銭
ユーロ50銭13銭
英ポンド70銭28銭
豪ドル70銭25銭
NZドル70銭25銭
カナダドル80銭25銭
南アランド30銭14銭
香港ドル香港株15銭
上海株20銭
5銭

どうでしょう?
購入手数料が横並びなので、金額が多くなるほど為替手数料の差が大きく効いてきます。

【例えば】

米国株購入を想定した場合の為替手数料で見てみると

100ドル分購入
  楽天証券:25円
  SBI証券:4円

10000ドル分購入
  楽天証券:2500円
  SBI証券:400円

為替手数料は行き帰りの両方で発生するので、最終的に日本円に戻した時は倍です。

取引手数料

株式の買い付け時に発生する手数料です。

米国株式
楽天証券SBI証券
取引手数料約定代金の0.495%(税込)約定代金の0.495%(税込)
最低手数料0ドル
(2.22ドル以下)
0ドル
(2.22ドル以下)
上限手数料22ドル(税込)
(4444.45ドル以上)
22ドル(税込み)

楽天証券、SBI証券両社とも米国株の手数料は横並びです。

両社とも取引手数料無料で購入可能なETFを9本前後設定しています。

対象銘柄はひんぱんに入れ替わるので各社のHPで最新の状況を確認するようにしてください。
楽天証券 SBI証券

中国株式
楽天証券SBI証券
取引手数料約定代金の0.55%(税込)約定代金の0.286%(税込)
最低手数料550円(税込)51.7香港ドル(税込)
上限手数料5500円(税込)517香港ドル(税込)

投資信託

投資信託に必要なコストは主に3つです。

投資信託にかかるコスト
  • 販売手数料:購入時にかかる費用
  • 信託報酬:保有中にかかる費用
  • 信託財産保有額:売却時にかかる費用

投資信託商品によって変わってきますが、楽天証券、SBI証券で大きな差はありません。

注意すべき点は、コストの高い商品を選ばないこと。

最近は販売手数料無料(ノーロード)が基本です。

信託報酬も楽天VTIや、eMAXIS Slimシリーズなど優良ファンドであれば0.1〜0.2%程度までおさえられます。

中には信託報酬が2%を超えるようなファンドもあるので注意が必要ですね。

1000万円を運用した場合の年間コストが20万円です。

10年投資したら200万円。

これでは上手に資産形成なんてできませんからね。

投資信託で両社間に違いがでるのは積立頻度とポイント還元です。

楽天証券SBI証券
自動積立最低金額100円100円
自動積立可能頻度毎月毎日
毎週
毎月
購入時ポイント利用○(楽天ポイント)○(Tポイント)
購入時ポイント還元率楽天ポイント1.0%
(楽天カード決済)
Vポイント0.5%
(三井住友カード決済)
保有時ポイント還元率0.048%
(10万円ごとに4ポイント/月)
楽天ポイント
通常銘柄:0.1%(1000万円未満)
     0.2%(1000万円以上)
指定銘柄:〜0.05%
Tポイント

楽天証券の保有時ポイント還元率はハッピープログラム、マネーブリッジを有効化した場合の適用値になります。

iDeCo

手数料
楽天証券SBI証券
加入時・移管時手数料2829円2829円
口座維持手数料171円/月171円/月
給付手数料440円/回440円/回
還付手数料1488円2148円

手数料面での差がほとんどありません。

取扱商品・信託報酬

取扱商品のライナップには差があります。

SBI証券のセレクトプランにはeMAXIS Slimシリーズがラインナップされるのが魅力です。

楽天証券の楽天VT、楽天VTIも十分に魅力的な商品ですが、コスト面でSBI証券が一歩上回っています。

楽天証券SBI証券(セレクトプラン)
米国株式楽天VTI
0.162%
eMAXIS Slim 米国株式
0.0968%
全世界株式楽天VT
0.212%
eMAXIS Slim 全世界株式
0.1143%
先進国株式たわらノーロード先進国株式
0.10989%
eMAXIS Slim 先進国株式
0.10615%
新興国株式インデックスファンド海外新興国株式
0.374%
eMAXIS Slim 新興国株式
0.2079%

【実例】楽天証券とSBI証券の使い分け方

【実例】楽天証券とSBI証券の使い分け方

ここまで楽天証券とSBI証券の強み部分を比較してきました。
その上で「どうやって使い分けるのが効率的に資産形成できるのか?」を僕の実例をもとに解説しますね。

楽天証券の使い分け方

楽天証券のメリットをもう一度おさらいします。

楽天証券のメリット
  • 投資信託の積立に楽天カード決済を利用できる
  • 楽天ポイントを使って投資ができる
  • 楽天ポイントをためやすい
  • 日経テレコン(楽天証券版)が無料で読める

楽天証券のメリットは何と言っても楽天ポイントのためやすさにあります。

僕は次のような使い方をしていますよ。

楽天証券の使い方
  • 楽天カード決済で積立NISAでコツコツ積立投信
  • 楽天カード決済で投資信託を積立

楽天カード+積立投資信託で年間6000ポイントをゲットし、そのままポイント投資で複利運用

これが僕の使い方です。

その他にも楽天経済圏で積極的にポイントをためているようなも楽天証券のメリットを活かせると思います。

楽天証券のメリットを最大限活かせる人
  • 楽天カードを持っている
  • 楽天経済圏でポイントをためている
  • 楽天市場での物品購入がメイン

SBI証券の使い分け方

同じくSBI証券のメリットについてもおさらいします。

SBI証券のメリット
  • 投資信託の積立に三井住友カードが使える
  • IPO銘柄に強い
  • 9カ国の外国銘柄に投資ができる
  • 米国株式やETFをメインに投資
  • iDeCo対象銘柄が優れている

SBI証券は住信SBIネット銀行との連携によるドル転時の手数料4銭/ドルが一番のメリットです。

SBI証券なら次のような使い方ですね。
ちなみに僕はiDeCoには使ってません。

SBI証券の使い方
  • 成長性の高い米グロース株や、米高配当株等への投資を低コストで行う
  • iDeCoをeMAXIS Slimシリーズメインで積立投資する

SBI証券+住信SBIネット銀行を組み合わせて、4銭/ドルの格安手数料で米国株式やETFに投資する

まとめ:楽天証券とSBI証券を使い分けて上手に資産形成しよう

いかがでしたか?

この記事では楽天証券、SBI証券の二社を使いこなすために三つのポイントで解説をしてきました。

  • 証券口座を分けることのメリット
  • 楽天証券・SBI証券のメリット
  • 証券口座の使い分け方実例

ネット証券は各社特色があって選び方がむずかしいですが、一社に絞るより各社の強みを活かして使い分けるのがおすすめです。

楽天証券とSBI証券はネット証券の最大手。

今後も競い合って僕達投資家にうれしい商品をどんどん展開してくれると思います。

二つの証券口座を上手に使って効率よく資産形成していきましょう!

この記事があなたの役にたつようであればうれしく思います。