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ポイントサイトの迷惑メール多すぎ!?しつこい怪しい広告は本当に本物?

ポイントサイト
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朝、目覚まし代わりにスマホを手に取ると、ロック画面が通知でびっしり。

恋人からのおはようLINEでもなく、上司からの緊急連絡でもなく、そこに並んでいるのは「【本日限定】今すぐ2,000ポイント!」「あなただけの特別オファー」「ポイントが失効します」という、見覚えのある文字列の群れです。

ポイ活を始めたときは、こんなはずではありませんでした。

空いた時間にアンケートに答えて、ちょっとしたお小遣いが貯まる。そんな健全で慎ましい趣味のはずだったのに、気づけば受信トレイは焼け野原。

友人からの結婚式の招待メールが、パチンコ屋の新台入替チラシと栄養ドリンクの広告の間に挟まって埋もれている。

 

これはもう、ポイントを貯めているのか、メールを貯めているのか分かりません。

 

しかも困ったことに、その中には本物のお知らせと、完全に真っ赤な偽物が仲良く並んで座っています。

「あなただけに」と書かれたメールが全会員に一斉配信されている時点で、もはや言葉の意味が崩壊していますが、それ以上に厄介なのが、詐欺グループがその「あなただけに」という文面をそっくりそのままコピーして送ってくることです。

本物が怪しいメールの書き方をしているせいで、偽物が堂々と紛れ込める。壮大な自業自得の構図と言えます。

この記事では、なぜポイントサイトのメールはこれほどまでに多いのか、その中に潜む「本当に危険なメール」をどう見抜くのか、そしてモッピー・Ponta・Vポイントといったサービス別に、どうやってこの洪水をせき止めるのかを、順を追って解説していきます。

 

 

音声読み上げ

なぜポイントサイトはこれほどメールを送ってくるのか

 

まず知っておきたいのは、ポイントサイトにとってメールは「おまけ」ではなく「本業の一部」だということです。

ポイントサイトの収益源は、広告主から支払われる成果報酬です。

ユーザーが広告をクリックし、会員登録やカード発行、買い物をしてくれて初めて、サイト側にお金が入ります。つまり、会員がサイトに来てくれなければ、ビジネスとして一円にもなりません。そして会員を呼び戻す最も安上がりな方法が、メールなのです。

考えてみてください。テレビCMを打てば数千万円、Web広告でもクリックごとに課金されます。ところがメールは、100万通送っても送信コストは微々たるもの。開封率が数パーセントしかなくても、送る側にとっては「ゼロよりマシ」なのです。開封されずに削除される9割以上のメールは、彼らにとって痛くも痒くもありません。痛いのは、毎朝それを指でスワイプして消している私たちの方だけです。

さらに、登録時のあの小さなチェックボックスを覚えているでしょうか。「メールマガジンを受け取る」に最初からチェックが入っていたあれです。誰も読まない利用規約の下に、ひっそりと、しかし堂々と鎮座していたあれ。あの瞬間、私たちは自ら進んでこの洪水の水門を開けたわけです。水門を開けた記憶がないのは、開けさせる側がそう設計しているからに他なりません。

そしてもう一つ。ポイントサイトの多くは、規約上「サービスに関する重要なお知らせ」を送る権利を持っています。これは会員である以上、原則として拒否できません。つまり「全部止める」という選択肢は、最初から用意されていないのです。

 

本物と偽物が見分けられない、という本当の地獄

メールが多いだけなら、まだ笑い話で済みます。本当の問題は、その山の中に確実に混ざっている「偽物」です。

近年、Vポイントや三井住友カードなど、大手ポイント・カード会社を騙るメールが大量に出回っています。これらは個人情報を盗み取るためのフィッシング詐欺、いわゆる「なりすましメール」である可能性が非常に高いものです。

そして皮肉なことに、彼らの文面は本物のポイントサイトのメールと驚くほど似ています。というより、意図的に似せています。「1万円分のポイントプレゼント」「ボーナスポイント進呈」といった甘い言葉で釣り、「ポイントが失効します」と不安をあおる。ロゴもデザインも本物そっくりで、ぱっと見では区別がつきません。

ここで冷静に考えてほしいのは、この手口が有効に機能してしまう理由です。それは、本物のポイントサイトが日頃から全く同じトーンでメールを送り続けているからです。毎日「限定!」「失効間近!」「あなただけに!」と叫び続けた結果、詐欺師が同じことを叫んでも誰も違和感を覚えなくなった。羊飼いの少年が毎日オオカミと叫んでいた村に、本物のオオカミが羊の皮をかぶってやってきたようなものです。

では、どう見分けるのか。決め手は「送信元のドメイン」です。

デザインやロゴは誰でもコピーできますが、送信元のメールアドレスの「@」以降の部分は簡単には偽装しきれません。

公式サイトに記載されている正規のドメインと1文字でも違えば、その時点で真っ黒です。「.co.jp」が「.com」になっている、途中に見慣れない文字列が混ざっている、やたら長いサブドメインがついている。こうした違和感を、リンクを押す前に確認する癖をつけてください。

 

 

怪しいメールが届いたときにやってはいけないこと

 

もしそれらしきメールが届いたら、対処は極めてシンプルです。何もしないこと。ただし、正確には「絶対にしてはいけないこと」がいくつかあります。

リンクを開かない。

本文中のURLやボタンは、どんなに心惹かれる文言が書かれていても押してはいけません。「本当に本物かどうか確認するために一回だけ」という好奇心が、最も高くつきます。

添付ファイルを開かない。

ウイルス感染の恐れがあります。請求書風のPDFや、当選通知を装ったファイルは特に危険です。

個人情報を入力しない。

ID、パスワード、クレジットカード番号、電話番号。これらを入力させた瞬間が、詐欺師にとってのゴールテープです。あなたが入力し終えたその情報は、数分後には別の誰かの買い物に使われているかもしれません。

速やかに削除する。

保存しておく理由は何一つありません。ゴミ箱へ送り、ゴミ箱も空にしてください。

 

そして、もしポイントの失効やキャンペーンが本当に気になるなら、メールのリンクからではなく、公式アプリを開くか、ブラウザのブックマークから公式サイトにアクセスして確認してください。

本物のお知らせであれば、必ずサイト内にも掲載されています。これだけで、フィッシング被害のほぼすべてが防げます。

 

 

モッピーのメールを減らす・止める具体的な方法

 

ここからは、サービス別の具体策です。まずは会員数の多いモッピーから。

結論から言うと、モッピーからのメールを完全にゼロにすることは、規約上できません。会員である限り、重要なお知らせは届き続けます。ただし、大部分を占めるメルマガについては、設定で止められます。

配信設定を変更する。

モッピーのメール受信設定ページから、不要なメルマガのチェックを外していきます。ここで一度、全項目を眺めてみてください。自分がいかに多くの配信に同意した状態になっていたか、静かな衝撃を受けるはずです。なお、重要なお知らせ系の一部は、この画面からは停止できません。

メールソフトで自動振り分けする。

GmailやYahoo!メールのフィルター機能を使い、モッピーからのメールを専用フォルダへ自動で放り込む設定にします。届いてはいるけれど、受信トレイには現れない。臭い物に蓋をする方式ですが、精神衛生上これが一番効きます。

ポイ活専用アドレスに変更する。

登録メールアドレスを、メインのものからポイ活専用のフリーメールに変更してしまう方法です。これが最も根本的で、最も効果があります。詳しくは後述します。

ただし、強制的な受信拒否は避けてください。

メーラーの迷惑メールフィルターなどで無理やりブロックすると、重要なお知らせが届かなくなるだけでなく、規約により強制退会となる恐れがあると案内されています。貯めたポイントごと消えては元も子もありません。

どうしても一通も受け取りたくないのであれば、選択肢は退会のみです。メールがうるさいという理由で退会するのは、蚊が飛んでいるからという理由で家を燃やすようなものですが、それも一つの決断ではあります。

 

 

Pontaのメールが配信停止できないときの原因と手順

 

Pontaの厄介さは、モッピーとは種類が違います。こちらは「止めたはずなのに止まらない」という怪奇現象が起きるタイプです。

その正体は、Pontaのメールが一種類ではない、という単純な事実にあります。Pontaメールニュース、PontaWebニュース、みんなのPontaナビ、Pontaリサーチのアンケートメール。これらはそれぞれ別の配信システムで動いており、一つ止めても他は元気に配信され続けます。モグラ叩きで一匹叩いて「全部倒した」と思い込んでいるようなものです。

Pontaメールニュースは、届いたメール本文の下部にある配信停止の手続きリンクから解除するか、PontaWebの会員情報変更画面にログインして「メールニュース設定」を変更します。

みんなのPontaナビは、au IDサイトの「情報提供サービスの配信設定」から、規約への同意を解除する必要があります。ここで注意したいのが、反映までに7〜10日程度かかるという点です。手続きした翌日にメールが届いても、それは失敗ではありません。ただ単に、システムがのんびりしているだけです。

Pontaリサーチのアンケートメールについては、メールのみの停止という選択肢が用意されていません。止めたい場合は、Pontaリサーチ会員そのものを退会する手続きが必要になります。

そして、それでも止まらない場合。疑うべきは「別IDでの登録」です。過去に別のPonta会員IDで登録していて、そちらに向けて配信が続いているというパターンです。届いたメール本文に記載されているPonta会員IDの上5桁を確認し、そのIDでログインし直して、あらためて手続きしてください。自分が忘れている過去の自分が、今も律儀にメールを受け取り続けている。なかなか味わい深い状況です。

 

 

Vポイント・三井住友カードを騙るメールへの対策

 

Vポイントや三井住友カードの名を冠したメールについては、配信設定の話ではなく、前述したフィッシング詐欺対策の話として捉えるべきです。

このカテゴリのメールは、そもそも公式から送られていない可能性が非常に高いからです。配信停止リンクを探してクリックしようとした瞬間、それがまさに詐欺師の狙い、ということも十分にあり得ます。「配信停止はこちら」というリンクすら罠になり得る。ここまで来ると、もはや性格が悪いというレベルを超えています。

対処の基本は三つです。第一に、送信元ドメインを確認する。公式のものと一致しなければ、中身は読まずに削除する。第二に、ポイントの残高や失効日が気になるなら、必ず公式アプリか、自分でブックマークした公式サイトから確認する。第三に、カード会社が発信している注意喚起情報に一度目を通しておく。手口は日々更新されており、公式側も繰り返し警告を出しています。

なお、万が一リンクを踏んで情報を入力してしまった場合は、時間との勝負です。すぐにカード会社の窓口へ連絡し、カードの利用停止とパスワードの変更を行ってください。恥ずかしがっている暇はありません。恥ずかしさは一日で消えますが、不正利用の請求書は翌月きっちり届きます。

 

 

すべてのポイントサイトに効く、最強の共通対策

 

サイトごとの設定をいくら頑張っても、ポイ活を続ける限り新しい登録先は増え続けます。そこで、根本から環境を作り替える方法をお伝えします。

ポイ活専用のメールアドレスを作る。

これが最も効果的で、最も早く実行できる対策です。GmailやYahoo!メールで新しいアカウントを一つ作り、すべてのポイントサイトの登録アドレスをそちらに変更します。こうすれば、メインの受信トレイは静寂を取り戻し、ポイ活関連は「見たいときにだけ見に行く場所」に格下げされます。仕事のメールとキャンペーン告知が同じ画面で肩を並べる、あの地獄から解放されるわけです。

フィルターで自動振り分けを設定する。

専用アドレスに移行するまでの間、あるいは移行後の整理用に、送信元ごとのフォルダ分けを設定しておきます。Gmailならフィルタ作成から数分で完了します。

登録時のチェックボックスを必ず確認する。

新しいサイトに登録するときは、規約を読み飛ばす前に、メルマガ配信の同意欄だけは目視してください。未来の自分が朝の5分を取り戻せるかどうかは、この一瞬にかかっています。

二段階認証を設定する。

メールの量とは直接関係ありませんが、フィッシング対策としては非常に強力です。仮にIDとパスワードが盗まれても、二段階認証があれば侵入を食い止められる可能性が高まります。貯めたポイントは、あなたが時間を使って稼いだ立派な資産です。金庫の鍵は二重にかけておきましょう。

定期的に登録サービスを棚卸しする。

半年に一度でいいので、自分がどのポイントサイトに登録しているかを見直し、使っていないものは退会する。使わないサービスからのメールほど、無駄なものはありません。

 

 

まとめ。メールに振り回されず、ポイ活の主導権を取り戻す

 

ポイントサイトからのメールが多いのは、それが彼らにとって最も安く効率的な集客手段だからです。これは仕組みの問題であり、あなたが何か悪いことをした結果ではありません。ただし、その仕組みに乗ったまま放置していると、受信トレイは荒れ果て、本当に重要なお知らせは埋もれ、そしていつか紛れ込んだ偽物のメールを、うっかり本物だと思って開いてしまいます。

やるべきことは、そう多くありません。モッピーなら配信設定から不要なメルマガのチェックを外す。Pontaなら種類ごと・ID ごとに個別に停止手続きを行い、反映までの時間を待つ。Vポイントや三井住友カードを名乗るメールは、まずドメインを疑い、リンクを踏まず、公式アプリから確認する。そして全サイト共通で、ポイ活専用アドレスへ移行し、フィルターで振り分け、二段階認証をかけておく。

ポイ活は、うまく付き合えば日々の生活を確実に楽にしてくれる仕組みです。せっかく貯めたポイントを、たった一通の偽メールで失うのは、あまりにもったいない話です。

送られてくるメールを止めることはできても、送ろうとする相手の意欲を止めることはできません。だからこそ、防御は自分の側で組むしかないのです。

今日の帰りの電車の中で、配信設定の画面を開くところから始めてみてください。明日の朝、ロック画面が少しだけ静かになっているはずです。