使ってないdポイントや楽天ポイントはポイント運用!実際にやってみた!
買い物などで貯まったポイントを、賢く活用できると注目されている「ポイント運用」。
とはいえ、「どんな仕組みなの?」「始めるときに気をつけることはある?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、「ポイント運用」はやるべきです。
なぜなら、近年のインフレによって現金と同じくポイントの実質的価値も日々目減りしているからです。
たとえば、以前は100ポイントで買えた商品が、今では110ポイント必要になる――つまり、ただ貯めておくだけでは“価値が減っていく”のです。そこで注目すべきなのが「ポイント運用」。
dポイントや楽天ポイントなどを運用コースに預けておけば、株式や投資信託などの値動きに応じてポイントが増える可能性があります。もちろん減ることもありますが、使っているのはあくまで“現金ではなくポイント”なので、リスクは限定的です。
さらに、上昇局面では運用分がしっかり増え、インフレに対して防衛的に働くこともあります。今やポイントは「使う」より「育てる」時代。放置しておくと価値が減り、運用すれば価値が増える――この差は、時間が経つほど大きくなります。余っているポイントがあるなら、すべて運用に回すのが賢い選択です。
↓このように、ぶっちゃけ、めっちゃ増えます。まあ、日本円の価値が下がっているだけととらえることもできますが・・・。

この記事では、ポイント運用の基本的な仕組みや、上手に続けるためのコツ、おすすめのサービス、始める前に知っておきたい注意点まで、初心者にもわかりやすく解説します。
ポイントを使うだけでなく、育てることに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント運用とは?ポイント投資と何が違うの?

ポイント運用とは、貯まったポイントを使って投資のような体験ができるサービスです。
証券口座を開設する必要がないため、気軽に始められるメリットがあります。
ここでは、ポイント運用の仕組みと、ポイント投資との違いを解説します。
ポイント運用の仕組み
ポイント運用は、例えばdポイントや楽天ポイントなどを株式や投資信託、仮想通貨の動きに連動するコースに預けます。コースの値動きによって、ポイントが増えたり減ったりする仕組みです。
株式や仮想通貨の価格が上がると、それに連動するコースの価値も上がり、預けたポイントが増えることがあります。
逆に、価格が下がるとポイントも減る可能性はありますが、現金ではなくポイントを使って運用するため、大きなリスクを避けながら投資の体験ができると注目されています。
これまで投資をしたことがない人や、「投資はちょっと不安」と感じている人でも、気軽に始めやすいのがポイント運用の魅力です。
ポイント運用とポイント投資の違い
ポイント運用と似たものに、ポイント投資があります。それぞれの特徴と違いは以下のとおりです。
| ポイント運用 | ポイント投資 | |
| 仕組み | ポイントを運用コース預けて、値動きに応じてポイントも増減する | 現金の代わりにポイントを使って、実際の金融商品を購入する |
| 投資対象 | 実際の投資信託などに連動した運用コース | 投資信託・株式など実際の金融商品 |
| 証券口座開設 | 不要 | 必要 |
| 目的 | 貯まったポイントを有効活用し、ポイントを少しでも増やすこと | 実際の金融商品を購入して、資産形成を目指すこと |
| 利益の受け取り方 | ポイントで戻ってくる | 売却すれば現金や資産として受け取れる |
ポイント運用とポイント投資は、どちらも「ポイントを使って資産運用に触れる」という点では共通していますが、サービスの目的や仕組み、得られるリターンには大きな違いがあります。
気軽に始めて投資の流れを知りたい方には、証券口座が不要でリスクの小さいポイント運用がおすすめです。
ポイント運用のコツは?失敗しがちな危ない投資はしないこと。

ポイント運用をせっかく始めるなら、少しでも効果的にポイントを増やしていきたいものです。
「なんとなく始めたけどすぐにやめてしまった」「思ったよりポイントが増えなかった」とならないためには、コツを知っておくことが大切です。
ここでは、初心者でも無理なく続けやすく、ポイントを上手に育てるためのコツをわかりやすく紹介します。
自分に合ったコースを選ぶ
ポイント運用には、アクティブ型やバランス型、仮想通貨型など、さまざまな運用コースが用意されています。
コースによって、大きく増える可能性がある反面、値動きが激しいものもあるため、自分の性格や目的に合ったコースを選ぶことが大切です。
例えば、変動が少ないほうが安心できる人はバランス型を選ぶなど、無理のない範囲で試すことが長く続けるポイントです。
余ったポイントから始める
最初からたくさんのポイントを運用せず、余ったポイントから始めてみましょう。
使い道が決まっていないポイントや、有効期限が近いポイントなどから試してみるのが安心です。
「ポイントを減らしたくない」と感じている方も、少額のポイントからなら、心理的なハードルがぐっと下がります。
短期的な値動きに振り回されない
ポイント運用は、コースの値動きに連動した仕組みのため、コースによっては数日単位でポイント残高が増減することがあります。
特に、マイナスになると焦ってポイントを引き出そうとするかもしれません。
基本的には、一時的なマイナスはあっても、長い目でみればプラスになることが多いため、慌てて引き出さず、ある程度は任せておく姿勢も大切です。
投資の基本と同じように、すぐに結果を求めない意識が運用のコツになります。
何回かに分けてポイントを投入する
ポイントを運用に回すときは、一度にまとめて投入するのではなく、タイミングを分けて少しずつ追加していく方法もあります。
これを「分散投資」といい、値動きのリスクをやわらげる効果があります。
例えば、毎月余った分だけ運用に回す習慣をつけると、無理なく続けられ、結果的に安定した運用につながることもあります。
おすすめポイント運用サービス3選
ここからは、おすすめのポイント運用サービスを紹介します。
身近に貯まりやすいポイントで楽しくポイント運用ができるので、ぜひ参考にしてみてください。
1.dポイント

dポイント投資は、ドコモが提供するポイント運用サービスです。
運用コース
運用コースは「おまかせ運用」と「テーマ運用」の2種類があります。初心者には、シンプルで分かりやすいおまかせ運用がおすすめです。
おまかせ運用では、2つの運用コースから選べます。
| コース名 | 配分 | 特徴 |
| アクティブコース | グロース:80
インカム:20 |
リスクもあるがリターンも期待できる |
| バランスコース | グロース:45
インカム:55 |
値動きは小さいが安心して始めやすい |
「グロース」は株式などの成長型資産を、「インカム」は債券などの安定型資産を指します。
アクティブコースでは、実際にポイントが2倍になった事例もあるため、増やすことを目的にしたい人に向いています。
一方で、バランスコースはリスクを抑えてコツコツ増やしたい人に適しています。
もうひとつの「テーマ運用」は、金(ゴールド)や米国大型株など、特定のテーマに絞った運用ができるコースです。
ただし、投資対象を理解したうえで選ぶ必要があるため、ある程度の知識や関心がある人に向いています。
始められるポイント数
dポイント運用は、1ポイントから始められるのが大きな特徴です。
手持ちのポイントが少なくてもすぐに試せるため、「まずはお試しでやってみたい」という方にもぴったりです。
引き出しについて
運用中のポイントは、手数料無料で1ポイントから引き出すことが可能です。
おまかせ運用や多くのテーマ運用では、営業日14時までに操作を行うと、翌営業日の18時ごろにdポイント残高へ反映されます。
14時以降や土日・祝日に申請した場合は、翌営業日扱いとなるため、反映には時間がかかる点には注意が必要です。
2.楽天ポイント運用

楽天ポイント運用は、楽天ポイントを使って運用できる、楽天グループのサービスです。
運用コース
運用コースは、「アクティブコース」と「バランスコース」の2種類から選べます。
| コース名 | 配分 | 特徴 |
| アクティブコース | グロース:70
インカム:30 |
積極的な運用を目指すタイプで、値動きがやや大きめ |
| バランスコース | グロース:30
インカム:70 |
安定的な運用を重視するタイプで、日々の変動が少なめ |
実際に運用している人のうち、約95%がポイントを増やした実績があるというデータもあり、安心感をもって始めやすい点も魅力です。
始められるポイント数
楽天ポイント運用では、通常ポイント100ポイント以上が必要です。
期間限定ポイントや他社提携ポイントなどは使用できません。
引き出しについて
運用中のポイントは、手数料無料で引き出すことができます。
1ポイントから引き出し可能ですが、「ポイント数指定」で引き出す場合は、運用ポイントの90%までが上限となります。
営業日14時までの申請で、翌営業日の22時以降に通常ポイントとして反映されます。
3.楽天ポイントビットコイン

楽天ポイントビットコインは、楽天ポイントを使ってビットコインの値動きに連動した運用ができるサービスです。
実際にビットコインを購入するわけではありませんが、価格の上昇や下落に応じて、運用中のポイントが増減する仕組みになっています。
特徴
ビットコインは、世界で最初に登場した暗号資産(仮想通貨)で、世界中で売買されています。
値動きが非常に大きいため、短期間で大きな変化があることもあります。楽天ポイントビットコインによると、3か月でポイントが2倍になった例もあるほど。
その分リスクもありますが、大きな動きを期待したい人におすすめのポイント運用です。
始められるポイント数
楽天ポイントビットコインを利用するには、通常ポイント100ポイント以上が必要です。
期間限定ポイントや他社ポイントから交換したものは使えません。
引き出しについて
引き出しは30ポイント以上から申請可能です。
営業日の14時までに引き出し申請をすると、翌営業日の22時以降に通常ポイントへ反映されます。
ただし、引き出しの際にはスプレッドとして4〜5%程度の手数料がポイントから差し引かれます。
スプレッドとは、買うときと売るときの価格の差のことで、実質的な手数料として利用者が負担するものです。
利益が出ていても、引き出しのタイミングや手数料を考慮しないと「思ったより増えていなかった」と感じる場合もあるため、注意が必要です。
【危険】【リスク】ポイント運用の注意点まとめ

ポイント運用は気軽に始められる反面、いくつか注意しておきたい点もあります。
運用を始めてから後悔しないように、注意点を事前に確認しておきましょう。
ポイントが減るリスクがある
ポイント運用は、株式や投資信託などの値動きに連動してポイント残高が変動します。
そのため、投資対象が値下がりすれば、預けたポイントが減ってしまうこともあります。
現金ではないとはいえ、「せっかく貯めたポイントが減る」と感じるとショックを受けることも。
そのため、使わない予定のポイントで運用することが大切です。
運用できるポイントに制限がある
ポイント運用で使えるのは、通常ポイントのみというケースがほとんどです。
楽天ポイントやdポイントでは、期間限定ポイントやキャンペーンポイントなどは使えないため、事前に確認が必要です。
また、サービスによっては最低必要ポイント数(例:楽天は100ポイント以上)もあるため、手持ちのポイントの残高もチェックしておきましょう。
選べるコースが限られている
ポイント運用では、あらかじめ用意された運用コースの中から選ぶ形になります。
そのため、「自分で銘柄を選んで自由に運用したい」という方には物足りなく感じられる場合があります。
一方で、選択肢が限られているぶん、投資に不慣れな方でも迷わず始めやすいというメリットもあります。
手数料が発生することがある
dポイント運用や楽天ポイント運用は、基本的に手数料無料で始められますが、楽天ポイントビットコインなど一部のサービスでは「スプレッド(売買価格差)」という形で実質的な手数料がかかります。
利益が出ていても、手数料を差し引いたら思ったより残っていなかった、ということもあるので注意しましょう。
即時引き出しはできない
運用中のポイントは、引き出し申請をしても即時反映はされません。
申請のタイミングにもよりますが、反映までに時間がかかるケースが多く、「今すぐポイントを使いたい」というときには間に合わないこともあります。
運用中のポイントを利用したいときは、余裕をもって引き出し申請をしておきましょう。
まとめ。ポイント余ってるなら、すぐにポイント運用を始めよう!

ポイント運用は、現金を使わずに投資の仕組みや値動きの感覚を体験できるサービスです。
dポイントや楽天ポイントなど、身近なポイントを活用できるため、誰でも気軽に始めやすいのが特徴です。
もちろん、ポイントが減るリスクや引き出しに時間がかかるといった注意点もありますが、少額から始めることで不安を抑えつつ続けやすいというメリットがあります。
これまで投資に縁がなかった方も、まずはポイント運用から始めてみてはいかがでしょうか?
ポイントを育てることで、投資の感覚が自然と身につくので、将来の選択肢を広げる一歩になります。
この記事の締めくくりとして伝えたいのは――ポイントは貯めるだけでは価値を失うという現実です。
インフレが進む今、ポイントも現金と同じく時間とともに価値が目減りしていきます。それなら、ただ眠らせておくよりも「育てる」という発想に切り替えるべきです。
ポイント運用は、現金を使わずに投資の世界を体験できる非常にスマートな仕組みです。
dポイントや楽天ポイントなど、身近なポイントを使って株式や投資信託などの値動きを学びながら、リスクを抑えて“資産を増やす感覚”を掴むことができます。
しかも、証券口座を開設する必要もなく、数ポイントから始められる手軽さも魅力です。
もちろん、値動きによってポイントが減る可能性はあります。しかし、使っているのは“現金ではなくポイント”。
たとえ減ったとしても実質的な損失は少なく、「失敗を経験できる」という意味ではむしろ得るものの方が大きいでしょう。
それに、上昇相場ではポイントが増えていく喜びを味わうことができ、投資に対する理解が自然と深まります。
放置しておけば価値が下がるポイントを、運用に回すだけで“育つ資産”へと変えることができる。
これは、まさにインフレ時代の新しい常識です。
もしあなたのスマホや会員アカウントに、まだ使っていないポイントが残っているなら、今日からすぐにポイント運用を始めてみましょう。
小さな一歩が、将来の大きな差になります。

