
DMM株は、DMM.com証券が提供する株式の取引サービスです。国内株の信用取引は手数料0円、NISA口座なら国内株・米国株とも売買手数料0円で、1つのアプリで日本株と米国株を取引できます。2026年からは1,000円から株を積み立てられる「つみたてかぶ」も始まりました。一方で、投資信託は扱っておらず、NISAで投資信託を積み立てたい人には向きません。また、国内株の現物手数料は55円からかかり、一律0円にしているネット証券もあるため、現物の売買を頻繁にする人は他社との比較が欠かせません。
DMM株とは?基本情報と取り扱い商品
DMM株は、DMMグループの株式会社DMM.com証券が運営する株式取引サービスです。同じ会社がDMM FXやDMM CFDも運営しており、ひとつのアカウントでFX・CFD・株をまとめて管理できるのが特徴です。DMM.com証券の口座数は、DMM FX・DMM CFD・DMMバヌーシー・DMM株の合計で140万口座を超えています。
取り扱う商品は、国内株式・米国株式・ETF・IPO・国債や社債などです。国内株は約4,000銘柄、米国株は2,000銘柄前後をそろえています。ただし、多くのネット証券が扱っている投資信託はありません。「株を自分で選んで売買する」ための証券口座だと考えるとわかりやすいでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社DMM.com証券 |
| 取り扱い商品 | 国内株式、米国株式、ETF・ETN、IPO、国債・社債(投資信託はなし) |
| 国内株の銘柄数 | 約4,000銘柄 |
| 米国株の銘柄数 | 2,000銘柄前後 |
| NISA | 成長投資枠:国内株・米国株・ETF/つみたて投資枠:つみたてかぶ(株の積立) |
| 取引ツール | スマホアプリ「DMM株」(かんたん・ノーマルモード)、PC用「DMM株 PRO+」「DMM株 STANDARD」 |
| 口座開設 | 最短で当日(スマホでの本人確認を使った場合) |
| ポイント | 国内株の手数料の1%を「DMM株ポイント」で還元(米国株は対象外) |
※DMM株の公式サイトと証券会社の比較サイトの情報をもとに整理。銘柄数などは変わることがあります。
手数料の一覧:国内株・信用取引・米国株

証券会社選びで一番気になるのが手数料です。DMM株の手数料は、取引の種類によって「安いところ」と「そうでもないところ」がはっきり分かれるのが特徴です。
国内株の現物取引(1回の約定ごと・税込)
| 約定代金 | 手数料 |
|---|---|
| 5万円まで | 55円 |
| 10万円まで | 88円 |
| 20万円まで | 106円 |
| 50万円まで | 198円 |
| 100万円まで | 374円 |
| 150万円まで | 440円 |
| 300万円まで | 660円 |
| 300万円超 | 880円(上限) |
信用取引・米国株・NISA
| 取引 | 手数料 | 補足 |
|---|---|---|
| 国内株の信用取引 | 0円 | 金額にかかわらず無料。金利・貸株料は別途かかる |
| 米国株の現物取引 | 約定代金の0.495%(上限22ドル) | 約定代金が2.22ドル以下なら0ドル |
| 米国株の為替 | 1ドルあたり25銭 | 円で決済。米ドルの入金・出金はできない |
| 米国株の信用取引 | コースにより0.165〜0.33%など | 取引量に応じたコース制 |
| NISA口座の売買 | 国内株・米国株とも0円 | 国内株は指値注文のみ |
※DMM株 公式サイトの手数料ページ(税込)より。最新の手数料は公式サイトで確認してください。
ここでよく誤解されるのが、米国株の「0ドル〜」という表記です。0ドルになるのは約定代金が2.22ドル以下のごく小さな取引だけで、通常は約定代金の0.495%がかかります。たとえば1,000ドル分の米国株を買うと手数料は約4.95ドル、さらに為替で1ドルあたり25銭(1,000ドルなら250円)がかかります。NISA口座で買えば売買手数料は0円になりますが、為替のコストはかかる点を覚えておきましょう。
NISAで使うなら:成長投資枠とつみたてかぶ

DMM株のNISAは、売買手数料が国内株・米国株とも0円です。非課税で運用できるうえに手数料もかからないので、個別株をNISAで持ちたい人には使いやすい口座です。
成長投資枠
国内株・米国株・ETFなどを売買できます。売買手数料は0円で、国内株の注文は指値のみです。好きな企業の株を選んで長く持ちたい人向け。
つみたて投資枠(つみたてかぶ)
投資信託ではなく、株を毎日・毎週・毎月などで積み立てる「つみたてかぶ」で使えます。ひと月あたり10万円が上限です。
注意したいのは、DMM株では投資信託の積立ができない点です。新NISAのつみたて投資枠では、全世界株式やS&P500に連動する投資信託を積み立てる人が多いのですが、DMM株ではこれができません。つみたて投資枠を使えるのは、あくまで「つみたてかぶ」で株を積み立てる場合です。
また、NISA口座は1人1つの金融機関でしか開けません(年単位で変更は可能)。投資信託の積立をメインにしたい人は、NISA口座は投資信託を扱う証券会社に開き、DMM株は特定口座で信用取引や米国株に使う、という使い分けが現実的です。
「つみたてかぶ」の仕組みと使い方

つみたてかぶは、国内株・米国株(ETFを含む)を金額指定で少しずつ買い付けていくサービスです。2026年1月に始まりました。1株単位でなくても買えるので、株価が高い銘柄も少額から持てます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 積立金額 | 1,000円以上、1円単位で設定 |
| 対象 | 国内株式(ETF等含む)・米国株式(ETF等含む)の対象銘柄 |
| 頻度 | 毎営業日/毎週(曜日指定)/毎月/2・3・4か月ごと(日付指定)。増額日も設定可 |
| 使える口座 | NISA(つみたて投資枠・成長投資枠)、特定口座、一般口座 |
| 買付のタイミング | 営業日の15時29分までに設定すると当日分として受付、最短で翌営業日に原則始値で買付 |
| 米国株の為替 | 円で決済し、売買とも1ドルあたり0.25円 |
| 1株に満たない分 | DMM.com証券名義で管理。1単元に達するとお客様名義の口座へ移る |
| 配当金 | 原則として同じ銘柄に自動で再投資 |
※DMM株「つみたてかぶ」のサービスページより。積立の手数料は公式の手数料ページで確認してください。
つみたてかぶの良いところは、配当金が自動で同じ銘柄に再投資される点です。高配当株を毎月1万円ずつ積み立てれば、配当でまた株が増えていく流れを手間なく作れます。一方で、1株に満たない持ち分はDMM.com証券の名義で管理され、他の証券会社への移管(出庫)は相続を除いてできません。将来ほかの証券会社にまとめたい人は、この点を理解したうえで始めましょう。
取引コストのシミュレーション:口座の使い分けでいくら違う?
同じ取引でも、特定口座で売買するかNISA口座で売買するかで、かかるコストは大きく変わります。よくある3つの取引で比べてみましょう(1ドル=150円で計算)。
| 取引の例 | 特定口座でのコスト | NISA口座でのコスト |
|---|---|---|
| 国内株を10万円分買って、10万円で売る | 手数料88円×2回=176円 | 0円 |
| 国内株を50万円分買って、50万円で売る | 手数料198円×2回=396円 | 0円 |
| 米国株を1,000ドル分買う | 手数料約4.95ドル(約742円)+為替250円=約992円 | 為替250円のみ |
| 米国株を毎月100ドルずつ1年積み立てる(つみたてかぶ) | 為替:100ドル×0.25円×12回=300円+積立手数料 | 為替300円+積立手数料 |
※DMM株の手数料表(税込)と為替コスト1ドル25銭から編集部が計算。株価や為替の変動、売却時の税金は含めていません。
国内株を年に数回売買する程度なら、特定口座でも手数料は数百円の範囲に収まります。差が大きくなるのは米国株で、特定口座で1,000ドル分を買うと手数料と為替で約1,000円かかりますが、NISA口座なら為替の250円だけで済みます。米国株を長く持つつもりなら、NISAの成長投資枠を優先して使うのが鉄則です。
また、為替のコストはNISAでもゼロにならない点は覚えておきましょう。円で決済するDMM株の仕組み上、米国株を買うたびに1ドルあたり25銭、売るときにもう一度25銭がかかります。短期間で米国株の売買を繰り返すと、このコストが積み重なって利益を削ります。米国株は「買ったら長く持つ」前提で使うほうが、DMM株の手数料体系とは相性が良いと言えます。
信用取引と、DMM株ならではの強み
DMM株が特に強いのは信用取引です。国内株の信用取引は金額にかかわらず手数料0円で、DMM株の公式サイトでは金利・貸株料も業界最低水準とうたっています。保証金は売買代金の30%以上かつ30万円以上で、保証金の最大約3.3倍まで取引できます。
- 現物株を担保にできる:持っている国内株を、信用取引の保証金の代わりにできます(前営業日の終値の80%で評価)。
- FXの証拠金にも使える:国内株をDMM FXの証拠金として使う「株券担保サービス」もあります(評価は70%)。株を売らずにFXの取引ができるのは、同じ会社でFXと株を扱うDMMならではです。
- DMM株ポイントが貯まる:国内株の手数料の1%がDMM株ポイントで戻ります(有効期限は付与から1年)。
DMMの金融サービスを組み合わせて使う方法は、DMMの金融サービス完全ガイドでも紹介しています。株とFXの両方をやる人にとっては、資産を1つの会社にまとめて担保として使い回せるのは大きなメリットです。
他のネット証券と比べてどう?
ネット証券の中には、国内株の売買手数料を一律0円にしている会社もあります。DMM株を選ぶかどうかは、自分がどんな取引をするかで決まります。
| 取引の目的 | DMM株の評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 国内株の信用取引 | ◎ | 手数料0円、現物を担保にできる |
| NISAで個別株・米国株 | ◯ | 売買手数料0円。ただし米国株は為替25銭がかかる |
| 株の少額積立 | ◯ | つみたてかぶで1,000円から、配当の自動再投資 |
| 国内株の現物をよく売買する | △ | 55円〜の手数料がかかる。一律0円の会社もある |
| NISAで投資信託を積み立てる | ✕ | 投資信託を扱っていない |
| 米ドルのまま米国株を管理したい | ✕ | 円決済のみで、米ドルの入出金ができない |
つまりDMM株は、「信用取引をする人」「NISAで個別株を持ちたい人」「FXもやっていて資産をまとめたい人」に向いた証券口座です。逆に、投資信託の積立がメインの人や、米ドルを貯めて米国株を買いたい人は、ほかの証券会社のほうが目的に合います。
口座開設の流れと注意点
DMM株の公式サイトからアカウント登録
メールアドレスを登録し、氏名・住所・職業などを入力します。DMM FXの口座を持っている人は、同じアカウントで株の取引を追加できます。
スマホで本人確認
マイナンバーカードなどを使ったスピード本人確認なら、最短で当日中に口座が開設されます。
NISA口座を申し込む(必要な人のみ)
他社でNISA口座を持っている場合は、金融機関の変更手続きが必要です。
入金して取引開始
クイック入金などで資金を入れ、アプリから注文します。まずは「かんたんモード」で操作に慣れましょう。
信用取引を始めるには、口座開設とは別に信用取引口座の審査があります。投資経験や資産の状況によっては通らないこともあるので、最初は現物取引やNISAから始めるのが無難です。
よくある質問(DMM株)
DMM株で投資信託は買えますか?
米国株の手数料は本当に0ドルですか?
つみたてかぶは何円から始められますか?
DMM FXの口座があれば、株も同じアカウントで使えますか?
DMM株ポイントはDMMポイントと同じですか?
DMMで暗号資産(仮想通貨)は買えますか?
まとめ:信用取引とNISAの個別株ならDMM株
DMM株は、国内株の信用取引が手数料0円、NISA口座なら国内株・米国株とも売買手数料0円の証券口座です。2026年に始まった「つみたてかぶ」で、1,000円から株を積み立てて配当を自動で再投資することもできます。
選ぶときのポイントは3つです。①投資信託は扱っていないので、投資信託の積立がメインなら別の証券会社を選ぶ。②米国株は0.495%の手数料と1ドル25銭の為替がかかるので、NISA口座での売買を中心にする。③FXもやるなら、株を証拠金に使える同じ会社のメリットを活かす。自分の取引スタイルに合えば、DMM経済圏の中で資産運用まで完結させられます。


